
仮想通貨取引所の中でも人気のあるCoincheckですが、取引所形式の売買をどこで行うのか迷う方もいるかと思います。
今回は、Coincheck(コインチェック)の取引所画面の場所や、取引所と販売所の違いについて解説します。販売所で仮想通貨の取り扱いに慣れてきたら、取引所に移行してコスト削減を目指しましょう。
- Coincheckのアプリ版は、取引所機能が少しわかりにくい。
- 取引所は買い方が少し難しいが、スプレッドが狭いためコストを抑えられる。
- スマホでも取引所機能が使いやすいのはGMOコイン。手数料が安い上に、主要銘柄を取引所で売買できる。
もくじ(タップでジャンプ)
Coincheck(コインチェック)の取引所画面はどこ?PC版の場所・買い方について
まずは、PCのブラウザからCoincheckの取引所を見てみましょう。
1.Coincheck(コインチェック)へログイン

Coincheck公式サイトの右上にある「ログイン」をクリックします。
- 「取引アカウント」を選択
- メールアドレス・パスワードを入力
- 届いたSMS認証のコードを入力
これでブラウザ版コインチェックにログインできます。
2.ページ下のビットコイン取引所をクリック
ページ下にはCoincheckの各種情報が並んでいます。
「PRODUCTS」の下にある「ビットコイン取引所」をクリックし、先に進みましょう。
3.指定の銘柄から売り買いの指定をして取引する(現物のみ)
「現物取引」の項目が「BTC」になっていることを確認し、購入に移ります。
- 希望のレート・注文量を入力
- 「買い」を選択
- 「注文する」を選択
※「概算」は入力したレートと注文量をもとに自動で算出される
注文すると「BTC買い板/売り板」に掲載されます。売買が成立するまでしばらく待ちましょう。

Coincheck(コインチェック)のアプリ版に取引所はない?販売所しかない?

アプリ版から取引所を利用する手順は以下の通りです。
- 「アカウント」をタップ
- 「FAQ/問い合わせ」をタップし、一番下までスクロールする
- 「ビットコイン取引所」をタップ

なぜCoincheck(コインチェック)アプリ版の取引所機能はわかりづらいのか
Coincheckのアプリ版は、販売所しかないように見える作りになっています。なぜこのような仕組みになっているのでしょうか。
操作が複雑なので、簡単操作を目的としたアプリに不要なため
取引所で仮想通貨を購入する場合、販売所に比べると約定までに時間がかかることが多いです。そのため、出先でサッと購入しにくい取引所は、取引に慣れてから使用するように設計された可能性があります。
Coincheck(コインチェック)のアプリは初心者に特化した仕様のため

取引所形式の売買は、販売所形式に比べて難易度の高い取引方法となっています。初めて仮想通貨を購入する方にとってはハードルが上がってしまい、知識不足から操作ミスにつながる可能性も否定できません。
Coincheckのアプリは初心者向けに作られています。まずは販売所で買い方を覚え、売買の知識を身に付けたらブラウザ版に移行する想定で作られたのかもしれません。
そもそも取引所と販売所の違いは?
- 取引所…ユーザー同士で取引する
- 販売所…仮想通貨取引所の運営会社と取引する
取引所はユーザー同士で希望価格と数量を交渉します。一方、販売所は運営会社から示された金額で売買を行う形式です。

Coincheckで売買できる仮想通貨は以下の通りです。
販売所銘柄(17種類) | 取引所銘柄(5種類) |
Coincheckは取り扱い銘柄が多いものの、取引所銘柄は5つにとどまっています。アルトコインの銘柄によっては、販売所での購入が必須になるため注意が必要です。
Coincheck(コインチェック)の取引所を使うメリット・デメリット
Coincheckの取引所形式について、メリットとデメリットを紹介します。
メリット:スプレッドが狭いので資産が目減りしない
取引所はユーザー同士で取引金額を直接交渉するため、スプレッドが狭くなります。販売所に比べるとコストを大きく削減できるので、利益を上げやすいのがメリットです。
頻繁に取引をしたい方は、スプレッドの狭い板取引の活用をおすすめします。
デメリット:ユーザー同士の取引のため初心者向けでない

取引所形式は買い方が難しく、初心者にはチャレンジしづらいのがデメリットです。専門用語が増えるため、ある程度仮想通貨の取引に慣れてから利用するのがよいでしょう。
また、注文数が少ないと取引が成立しにくいのも取引所の特徴です。取引量の少ないアルトコインを購入する際は、取引不成立になる可能性があることを覚えておきましょう。
Coincheck(コインチェック)の販売所を使うメリット・デメリット
販売所形式にもメリット・デメリットが存在します。取引所との違いをおさえて、仮想通貨を効果的に運用しましょう。
メリット:販売銘柄が多く、操作もわかりやすい
Coincheckの販売所は取り扱い銘柄が豊富なので、めずらしいアルトコインの売買に適しています。
また、取引方法がシンプルでわかりやすいため、初めてでも気軽に購入できます。取引所と異なり、売買がすぐに成立するのもポイントです。
デメリット:スプレッドが広いため、取引回数に注意
販売所スプレッドは運営会社の利益となるため、ユーザー間で売買する取引所よりもスプレッドが広がるのが難点です。損失を取り返すために、購入した仮想通貨の大幅な値上がりを待つ必要があります。
「取引手数料無料」と記載されていても、スプレッドは発生します。何度も取引するとその分コストがかさむので、取引回数はできるだけ抑えるのが望ましいです。

スマホでも取引所機能が使いやすい仮想通貨取引所
ここからは、スマホアプリから取引所形式で売買できる、おすすめの仮想通貨取引所を紹介します。
名称 | 取扱通貨(取引所) |
GMOコイン | 9銘柄(BTC・ETH・BCH・LTC・XRP・XEM・XLM・XYM・MONA) |
bitFlyer | 1銘柄(BTC) |
bitbank | 11銘柄(BTC・XRP・ETH・LTC・BCH・MONA・XLM・QTUM・BAT・OMG・XYM) |
GMOコイン - 手数料が安く、レンディングやレバレッジなど豊富
名称 | GMOコイン |
取扱通貨 | 販売所:20種類 取引所:9種類 |
取引手数料 | 販売所 無料 取引所 Maker:-0.01% Taker:0.05% |
登録までの時間 | 10分 |
レバレッジ取引 | ○ |
レンディングサービス | ○ |
スマホアプリ | ○ |
暗号資産交換業者登録番号 | 関東財務局長第00006号 |

GMOコインは手数料の安さで知られる人気の取引所です。FX取引高No.1の「GMOクリック証券」で培った技術を活かしており、安心感と知名度の高さから多くの人に利用されています。
入出金手数料・送金手数料などが無料で、コストカットしやすいのが特徴です。取引所のMaker手数料はマイナス手数料となっており、利用すると手数料分の費用をもらえる形式となっています。
スマホアプリの「GMOコイン 暗号資産ウォレット」には、初心者向けの「ノーマルモード」と上級者向けの「トレーダーモード」が用意されています。トレーダーモードを使えば、高機能チャートを用いた取引所形式での売買が可能です。
2021年9月にはアプリがバージョンアップされ、横画面のチャートが追加されました。多種のテクニカル分析・最大4分割の比較チャート・価格変動アラートなどの機能が搭載されており、外出先でも高度な取引が可能です。
bitFlyer(ビットフライヤー) - 証拠金取引や先物取引もできる
名称 | bitFlyer |
取扱通貨 | 販売所:14種類 取引所:1種類 |
取引手数料 | 販売所:無料 取引所:0.01~0.15% |
登録までの時間 | 10分 |
レバレッジ取引 | ○ |
レンディングサービス | × |
スマホアプリ | ○ |
暗号資産交換業者登録番号 | 関東財務局長第00003号 |
bitFlyerはビットコイン取引量No.1の実績をもち、取引所形式でも安定してトレードしやすいのが特徴です。運営期間の長さから多くの人に利用されており、根強い人気を誇ります。
- ビットコイン取引量が多い
- 運営期間が長く信頼性が高い
- スマホアプリが使いやすい
スマホアプリは操作性がよく、販売所形式と取引所形式の切り替えが簡単です。取引所で売買できるのはビットコインに限られていますが、利用者の多さはメリットといえます。
bitFlyer lightningを使えばレバレッジ取引が可能です。1銘柄に対応しており、最大2倍のレバレッジをかけられます。
bitbank -チャートが見やすく、取引所銘柄が豊富
名称 | bitbank |
取扱通貨 | 販売所:9種類 取引所:11種類 |
取引手数料 | 販売所 無料 取引所 Maker:-0.02% Taker:0.12% |
登録までの時間 | 10分 |
レバレッジ取引 | × |
レンディングサービス | ○ |
スマホアプリ | ○ |
暗号資産交換業者登録番号 | 関東財務局長第00004号 |

取引所銘柄の多い取引所を探しているならbitbankがおすすめです。ビットコインはもちろん、イーサリアムやリップルなど人気のアルトコインを取りそろえています。
- 取引所銘柄が11種類と豊富
- 取引量国内No.1の実績
- スマホアプリの性能が高い
仮想通貨取引量で国内No.1の実績があるため、流動性の高い取引が期待できます。※CoinMarketCap調べ(2021年2月)
アプリを使えば板取引が可能です。上級者に利用されている「TradingView」が導入されており、チャートの見やすさで高い評価を得ています。
仮想通貨取引で中級者を目指すなら取引所にチャレンジ!
板取引を利用すれば、狭いスプレッドで仮想通貨を取引可能です。余計なコストをカットできるため、中級者を目指すなら取引所の利用をおすすめします。
アプリの利用しやすさと手数料の安さを兼ね備えているのはGMOコインです。主要銘柄を取引所で買える上に、レバレッジ取引やレンディングなどのサービスも充実しています。
スマホから板取引しやすいアプリを活用して、外出中の急な価格変動にも素早く対応しましょう!

(監修者)恩田 雅之 http://onda-fp-jimusho.com/
CFP(R)認定者・証券外務員2種・金融知力インストラクター
1959年 東京生まれ 専修大学経営学部卒業後、16年間IT業界の営業に携わる。その間に資産運用に興味を持ちNPO法人日本FP協会のAFP®の資格を取得。2004年3月にCFP®の資格後同年6月に、札幌にて「オンダFP事務所」を開業。資産運用のセミナーの講師、ブログやコラムの執筆や監修などの業務を中心に活動中。