Arbitrum(アービトラム/ARB)の購入方法・買い方｜エアドロップ後の価格推移やメタマスクでの使い方も解説

Arbitrumでは、「Arbitrum One」と「Arbitrum Nova」という2種類のレイヤー2ブロックチェーンが開発されています。開発元はOffchain Labsという企業であり、DAOによる運営に移行したことをきっかけにガバナンストークンのArbitrum(ARB)が発行されました。

この記事では、仮想通貨Arbitrumの特徴や入金・出金方法、将来性や使い方について解説していきます。Arbitrumへの先行投資による利益を狙いたい方は、この記事を参考にしてみてください。

Arbitrum(アービトラム/ARB)とはどんな仮想通貨？特徴を解説

通貨名	Arbitrum
シンボル	ARB
注目度	★★★☆☆
取扱取引所	Bybit, Bitget, KuCoinなど
時価総額(2023年4月22日時点)	¥242,855,281,151
公式HP	https://arbitrum.foundation/

Arbitrumは、ニューヨークを拠点とする企業「Offchain Labs」によって開発されました。スケーラビリティ問題を解決するレイヤー2ブロックチェーンを開発するプロジェクトで、ガバナンストークン『Arbitrum（ARB）』も発行されています。

Arbitrumの特徴をまとめると以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして2種類のブロックチェーンを開発している

Arbitrumでは、イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして2種類のブロックチェーンを開発しています。レイヤー2とはメインのブロックチェーン（レイヤー1）に接続された、情報処理をサポートする2層目のブロックチェーンです。

イーサリアムチェーンで行われる取引承認の遅延改善や処理速度向上など、スケーラビリティ問題の解決に役立ちます。現在開発している2種類のブロックチェーンは以下の通りです。

ロールアップで低コストかつ高速な利用を実現した

Arbitrumは、ロールアップによって低コストかつ高速な取引利用を実現しています。

Arbitrumではオプティミスティック・ロールアップ（ARB）という技術が採用されており、「不正していない」という前提条件のもと処理を行います。レイヤ―1のイーサリアムチェーンにセキュリティの一部を保証してもらうことで、安全性を担保しているのです。

ただし、不正が発覚してしまうと過去に行われた取引データの差し替えが必要となり、処理に時間がかかるというデメリットもあります。

EVMと互換性がありイーサリアムチェーン基盤のdAppsを移植できる

Arbitrumは、スマートコントラクトの実行に必要なプログラミング言語翻訳機『EVM（イーサリアム仮想マシン）』と互換性があります。EVMを活用すれば、イーサリアムチェーン上でしか利用できなかったdAppsも、Arbitrumのレイヤー2ブロックチェーン上でも利用可能です。

Arbitrumは低コストかつ高速な取引が利用できるため、大きな負荷をかけず操作もスムーズです。

Arbitrum(アービトラム/ARB)のチャートと今後の価格動向

リリース当初、仮想通貨（暗号資産）Arbitrumは200円近くまで上昇しましたが、その後は150円台まで落ち込みました。しかし、2023年4月半ばに入ってから240円台に上昇しています。

ここからは、2023年3月以降におけるArbitrumの価格動向を日本円レートで見ていきましょう。

2023年3月：エアドロップ時は200円目前からスタートするが150円台まで落ち込む

出典：CoinMarketCap

2023年3月、仮想通貨Arbitrumはさまざまな海外取引所にて上場しました。もともと150円台だったArbitrumですが、上場直後は200円台近くまで価格が上昇しています。

しかし、その後は価格も落ち着きを見せ始め、150円台まで下落する結果となっています。

2023年4月前半：一時180円台まで回復するが再び150円付近を低迷する

出典：CoinMarketCap

2023年4月前半に入ると再度価格が上昇し、一時180円台まで価格が回復しています。しかし、再度価格は下落してしまい、一時期140円台に到達する瞬間もありました。

その後は価格も落ち着きを見せ、150円台付近で低迷している状態です。

2023年4月後半：4月13日を境に一気に240円を突破

出典：CoinMarketCap

2023年4月13日に入った後、Arbitrumは大きな価格上昇を起こしました。もともと150円台だったArbitrumも、4月19日には最高値の240円台を突破しています。

その後は190円台まで落ち込んでいますが、まだ新しいプロジェクトということもあって今後の価格上昇に期待する投資家は多いです。

Arbitrum(アービトラム/ARB)の買い方・購入方法

Arbitrumは日本の仮想通貨取引所で購入できません。日本円で購入する場合は、以下の4つのステップを踏む必要があります。

1. Coincheck(コインチェック)で無料口座開設する

まずは、国内の仮想通貨取引所にて無料で口座を開設しましょう。初めて仮想通貨を購入する場合、初心者でも利用しやすい大手取引所Coincheck（コインチェック）を選べば安心です。

メールアドレスを用意して本人確認書類の提示が完了すれば、口座開設ができます。写真付きの確認書類を送ることで本人確認が完了するため、事前に身分証明証の免許証、もしくはマイナンバーカードを用意して開設を進めていきましょう。

2. 日本円を入金してビットコインを購入する

Coincheck（コインチェック）の口座開設が完了したら、次にビットコイン（BTC）を購入していきます。ビットコインを購入するには日本円の入金が必要です。

日本円を入金したら、ビットコインを購入していきましょう。初心者でも簡単に購入できます。

3. 海外の仮想通貨取引所へビットコインを送金する

Coincheck（コインチェック）にて購入したビットコインを、Arbitrumの購入ができる海外取引所に送金しましょう。Arbitrumが購入できる取引所には、BinanceやBybitなどがあります。

以下では、CoincheckからBinanceに送金する手順をまとめます。

4. 海外の仮想通貨取引所でArbitrum(ARB)を購入する

出典：Binance

着金したビットコインを使って、Arbitrum（ARB）を購入していきましょう。Binanceであれば、現物トレード以外にもBinance Convertを使えば簡単にトレードできます。

ただし、海外取引所は国内の金融庁から許可が降りていません。利用する際には自己責任となるので注意しましょう。

メタマスクでのアービトラム（ARB）ネットの使い方・追加方法

メタマスクにアービトラム（ARB）ネットを追加する方法は以下の2種類です。

メタマスク（Metamask）に直接追加する場合

メタマスクに直接アービトラム（ARB）ネットを追加する方法は以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

①メタマスクの設定から「ネットワークの追加」を選択する

メタマスクを起動し、トップページ右上にあるアイコンをクリックしましょう。クリックするとメニュー画面が開くため、「設定」ボタンをクリックします。

次に、「ネットワーク」を選択して「ネットワークを追加」をクリックしましょう。

②アービトラムネットワークの設定に関する情報を入力する

ネットワーク情報を追加する設定画面が開いたら、「ネットワークを手動で追加」をクリックしましょう。入力するアービトラムネットワークの情報をまとめると以下の通りです。

最後に「保存」をクリックすることで、メタマスクにアービトラム（ARB）ネットが追加されます。

Chainlistを利用して追加する場合

Chainlistというツールを利用すれば、メタマスクにアービトラム（ARB）ネットを簡単に追加できます。手順をまとめると以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

①Chainlistで「Arbitrum One」を検索する

まずはChainlistを起動しましょう。ChainlistはArbitrum以外のブロックチェーンを検索する際にも便利なツールです。

Chainlistを起動した後は、「Search Networks」の欄に「arbitrum」と入力して虫眼鏡のマークをクリックします。検索結果の中から「Arbitrum One」を選択しましょう。

②「Connect Wallet」を選択して承認する

「Arbitrum One」の画面を開き「Connect Wallet」が表示されたらクリックしましょう。メタマスクの承認画面へと移行するため、ネットワーク名が「Arbitrum One」となっているかを確認します。

問題がなければ、そのまま承認手続きを進めましょう。

③ネットワークの切り替えを許可する

承認手続き中に「ネットワーク変更を許可しますか？」と聞かれるため、承認手続きを進めましょう。ネットワーク名を確認し、問題なければ「承認」をクリックします。

最後に「ネットワークを切り替える」をクリックしましょう。再度メタマスクを開き、ネットワーク名が記された部分が「Arbitrum One」となっていれば手続きが完了です。

イーサリアム(ETH)をArbitrum(アービトラム/ARB)にブリッジさせる方法

イーサリアムをArbitrumにブリッジさせる場合、以下の手順で手続きを進めましょう。

それぞれ詳しく解説します。

1. アービトラム(ARB)のブリッジサイトでメタマスクを接続する

まずは、アービトラム(ARB)のブリッジサイトを開きましょう。次に「Connect Wallet」を開き、希望するウォレットに接続します。

メタマスクを開いたら、承認手続きを進めていきます。事前にネットワーク名を「Arbitrum One」に切り替えておくと、手続きがスムーズです。

2. ブリッジする金額を入力して「Move funds to Arbitrum One」を選択する

次に、ブリッジしたいイーサリアムの金額を入力します。イーサリアムチェーンが上部、Arbitrumが下部に来るように中心の矢印ボタンで調整をしましょう。

最後にブリッジしたいイーサリアムの金額を入力して、「Move funds to Arbitrum One」を選択します。

3. ガス代を確認して実行する

選択するとメタマスクが開くため、そのまま手続きを進めましょう。手続きにかかるガス代を確認し、問題なければ確認ボタンをクリックします。

手続きが完了し、再度メタマスクを開き「Arbitrum One」に送金したイーサリアムが入金されていれば手続きは完了です。

Arbitrum(アービトラム/ARB)の将来性は？気になる価格動向や上げ幅を考察

仮想通貨（暗号資産）Arbitrumの今後の将来性はどうなっていくのか、詳しく考察していきます。

2023年3月16日：運営がDAOへ移行しガバナンストークンを発行

開発元のOffchain Labsから運営がDAOへ移行し、ガバナンストークンとして仮想通貨Arbitrumが発行されました。ArbitrumはDAO化により、民主的な意思決定により開発・運営が進んでいます。

実際に、DAOの管理をする組織として「アービトラム財団」設立に関する投票も、2023年3月28日に行われました。今後も積極的なDAOの活用が見込まれており、運営方針や進み方次第では価格に大きな影響を与える可能性があるでしょう。

参考：COINPOST

2023年3月23日：ガバナンストークンがエアドロップされ海外取引所へ上場

2023年3月23日、ガバナンストークンでもある仮想通貨Arbitrumがエアドロップされ、様々な海外取引所にて上場しました。エアドロップ対象者は個人ユーザーだけでなく、Arbitrumの各種レイヤー2ブロックチェーンを基盤としているプロジェクトのDAOも含んでいます。

仮想通貨は各取引所で上場を果たす際、価格が高騰することが多いです。もし今後も海外取引所へ上場を果たすならば、需要の高まりが期待できるでしょう。

より一般的な言語を用いたプログラムがアービトラム上で開発可能になる

アービトラムブロックチェーン上では、より一般的な言語を用いたプログラムの開発が可能です。RustやC言語、C++などを含むお気に入りの言語で書かれたプログラムを、Arbitrum上の『EVM（イーサリアム仮想マシン）』と一緒に実行できます。

EVMを活用すれば、Arbitrumのレイヤー2ブロックチェーン上でもdAppsが利用可能です。ブロックチェーンを基盤にした分散型アプリケーションの需要が高まれば、Arbitrumの注目度も増して価格が上昇する可能性があるでしょう。

参考：Offchain Medium

分散型取引所(DEX)のカイバ―スワップがアービトラムネットワーク上でローンチを発表

分散型取引所(DEX)として有名なカイバ―スワップが、アービトラムネットワーク上でローンチを発表しています。

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— Kyber Network (@KyberNetwork) March 7, 2022

アービトラムネットワークにより、イーサリアムネットワークの混雑やトランザクションにかかるコストを抑えられます。カイバ―スワップの利用者が増えれば、仮想通貨Arbitrumも同時に注目される可能性が高いです。

Arbitrum Oneより格段に性能が高いArbitrum Nitroへ移行している

Arbitrumでは、Arbitrum Oneより性能が高いArbitrum Nitroへの移行を発表しています。Arbitrum Nitroはより高速かつ低コストを実現しており、以前の数十倍もの速度でトランザクションを終わらせることが可能です。

Arbitrum Nitroへ移行したことで、イーサリアムセカンドレイヤーの中でも注目度は高めです。今後よりセカンドレイヤーに注目する投資家が増えるほど、価格が上昇する可能性を秘めています。

Arbitrum(アービトラム/ARB)に関してよくある質問

最後に、Arbitrumに関するよくある質問をまとめました。

Arbitrum(ARB)の開発者は？

Arbitrum(ARB)を開発したのは以下の3名です。

それぞれプリンストン大学の教授や科学者、博士課程に在学しているなど様々な経歴を持つ人物です。ArbitrumはOffchain Labsによって開発されましたが、12億ドル規模の企業評価を得ています。

Arbitrum(ARB)の競合となるレイヤー2ソリューションは？

Arbitrumの競合となるレイヤー2ソリューションの例をまとめると、以下の通りです。

競合が多いほど利用者が分散し、Arbitrumを利用する人も減る傾向にあります。もしレイヤー2ソリューション関連の仮想通貨に投資をするならば、競合の増減や動向をチェックしておくことが大切です。

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Arbitrumでは、「Arbitrum One」と「Arbitrum Nova」という2種類のレイヤー2ブロックチェーンが開発されています。開発元はOffchain Labsという企業であり、DAOによる運営に移行したことをきっかけにガバナンストークンのArbitrum(ARB)が発行されました。

これからレイヤー2ソリューションに関心を持つ人が増えれば、Arbitrumの注目度は高まるでしょう。利用者が増えれば、仮想通貨（暗号資産）Arbitrumの価格が高騰する可能性は十分にあります。

この機会にCoincheckで口座開設の上、投資をしてみてください。