世界最大のNFTマーケット・OpenSea(オープンシー)は2021年の後半から急速に市場を拡大しており、NFT投資において今からでも十分に成功を狙えるチャンスがあります。
出典:OpenSea monthly volume (dune.xyz)
※データは2021年12月9日時点
この記事では、OpenSeaの使い方や出品方法を分かりやすく解説します。最先端のNFT技術を使いこなして、収益の獲得を目指しましょう!
- OpenSeaは世界最大のNFTマーケットで、誰でも簡単にNFTの作成・出品・転売が可能。
- NFT販売は有名人だけでなく、一般のクリエイターも成功をつかんでいる。
- OpenSeaの取引に必要なイーサリアムはCoincheckで買うのが圧倒的におすすめ。使い方が分かりやすく、初心者でも購入しやすい。
もくじ(タップでジャンプ)
OpenSea(オープンシー)とは?
OpenSeaとは、NFTコンテンツの販売・購入・二次流通(転売)が可能なプラットフォームです。
アート・ゲームアイテム・音楽など、さまざまなNFTを取り扱っています。
世界初・世界最大のNFTマーケットプレイス
OpenSeaは世界最大のNFTマーケットプレイスで、NFT取引量は世界No.1を誇ります。
使い方が簡単な上に、誰でも簡単にNFTを出品できるのが特徴です。著名人から一般のクリエイターまで、幅広く利用されています。
2017年にニューヨークで創業。現在の評価額は100億ドル
OpenSeaはNFT業界の中では最古参レベルの企業で、2017年に運営を開始しました。
近年の世界的なNFTブームの流れに乗り、事業規模を急速に拡大しています。2021年8月時点、OpenSeaの評価額は100億ドル(約1.14兆円)相当といわれています。(参考:Yahooニュース)
2021年8月時点で月間取引高1,300億円を突破
OpenSeaの取引高は2021年後半にかけて一気に増加しました。
7月の売上高は約3億ドルでしたが、翌8月には10倍以上となる30億ドル(1,300億円)を記録しています。
OpenSea(オープンシー)を使用するメリット
OpenSeaを利用するメリットは以下の4点です。
- NFTの作成が誰でも簡単にできる
- 取り扱えないNFTはほぼない
- マルチチェーン対応でガス代を抑えられる
- ジャンルごとの価格変動が一目瞭然
NFTの作成が誰でも簡単にできる
OpenSeaは使い方が簡単で、誰でもNFTを作成可能です。公式サイト内は部分的に日本語化が進んでいるため、英語が分からなくても利用できます。
NFTの作成や出品に費用がかかるマーケットプレイスもありますが、OpenSeaでは無料でNFTを作成できます。
なお、OpenSeaの出品時にかかる手数料は以下の通りです。
- NFTの作成…無料
- NFTの出品…初回の販売のみガス代(手数料)が発生
- 販売手数料…NFTが売れた段階で、販売額の2.5%が徴収される
他のマーケットプレイスよりも出品手数料が安く済むため、クリエイターから人気を集めています。
OpenSea(オープンシー)で取り扱えないNFTはほぼない
OpenSeaでは、ありとあらゆるNFTに対応しています。例として、以下のNFTが挙げられます。
- アート
- 音楽
- ドメイン
- 仮想空間
- トレーディングカード
NFT化できるデジタルデータであれば、基本的に何でも出品可能です。
作品の幅が広く数も多いため、他のNFTマーケットプレイスよりも購入者が集まっています。有名アーティストの作品はもちろん、将来性のある一般クリエイターの作品を購入できるのもポイントです。
イーサリアム・Polygonのマルチチェーンに対応し、ガス代を抑えられる
基盤のブロックチェーンはイーサリアムですが、Polygon(MATIC)やKlaytnなどのブロックチェーンにも対応しています。
イーサリアムネットワークは利用者が圧倒的に多いものの、ガス代(手数料)が高いのがデメリットです。
コストを抑えて取引をしたいなら、イーサリアム以外のネットワークを使ってみるのも良いでしょう。
NFTのジャンルごとの価格変動等が一目瞭然
OpenSeaのランキング機能には、価格変動のデータが明記されています。
NFT市場は比較的新しい分野であり、統計や分析を見つけるのが難しいものです。しかし、OpenSeaの販売量別ランキングや、売り上げに関するアクティビティを見れば、最新のトレンド調査に生かせます。
また、急激に売り上げを伸ばしたクリエイターを見つけられるため、将来性のあるNFT作品をいち早くチェックできます。
OpenSea(オープンシー)のデメリット・注意点
OpenSeaはイーサリアムチェーンが基盤となっているため、高いガス代が発生する点はデメリットです。数千円のNFT作品を購入する場合、作品よりも手数料の方が高くつくケースもあります。
OpenSeaのデメリットをまとめると、以下の点が挙げられます。
- ガス代が高い
- 作品が売れない可能性もある
- 偽サイト・詐欺商品に注意
OpenSeaは誰でもNFTを販売できるプラットフォームですが、作品を売るには地道な準備が必要です。SNSを運用したり、人気のジャンルを調べたりしながら、売れるNFTづくりを目指しましょう。
また、OpenSeaを騙った偽サイトによるデータ流出も発生しています。盗作・コピーなどの詐欺商品も出回っているため、利用の際は注意が必要です。
OpenSea(オープンシー)の始め方・登録方法
ここからは、OpenSeaの始め方や登録方法をお伝えします。以下の流れで作業を行うとスムーズです。
- Coincheckで無料口座開設をする
- 日本円を入金する
- イーサリアム(ETH)を購入する
- イーサリアムをMetaMaskに送金する
- OpenSea(オープンシー)に登録する
それぞれ詳しく解説します。
STEP1:Coincheck(コインチェック)で無料口座開設をする
OpenSeaでNFTの売買を行うには、イーサリアムなどの仮想通貨が必要です。国内大手の取引所であるCoincheckなら、初心者でもイーサリアムを簡単に購入できます。
まずはCoincheck公式ホームページの「会員登録」から、口座開設を行ってください。途中の本人確認作業に備えて、運転免許証・個人番号カード・パスポートのいずれか1つを準備しておきましょう。
STEP2:Coincheck(コインチェック)に日本円を入金する
仮想通貨を購入するために、Coincheckに日本円を入金しましょう。入金方法は以下の通りです。
- 銀行口座から入金…入出手数料は無料。銀行への振込手数料は利用者負担※
- コンビニ入金…入金手数料770円~1,018円
- クイック入金…入金手数料770円~
※GMOあおぞらネット銀行・住信SBIネット銀行の口座なら振込手数料無料
STEP3:Coincheck(コインチェック)でイーサリアム(ETH)を購入する
入金が完了したら、イーサリアムの購入に進みます。
- スマホアプリ内の「販売所」をタップ
- 「イーサリアム」→「購入」をタップ
- 購入したいイーサリアムの金額を入力
- 「日本円でイーサリアムを購入」をタップ
以上でイーサリアムの購入は完了です。
STEP4:CoincheckからMetaMaskに送金する
MetaMaskとは、イーサリアム系の仮想通貨を保管できるウォレットアプリで、デジタル上のお財布のようなものです。NFTの入庫・出庫にはMetaMaskが必要になるため、インストールしておきましょう。
ブラウザ版とアプリ版が用意されており、どちらも無料で簡単に利用できます。
MetaMaskの準備が終わったら、Coincheckの「コイン送金」から「Ethereumを送る」を選択します。送金先アドレスが正しいかどうかをよく確認し、イーサリアムを送金してください。
STEP5:OpenSea(オープンシー)に登録する
MetaMaskへの送金が完了したら、OpenSeaへの登録を行いましょう。
登録方法の流れは以下の通りです。
- OpenSeaの公式ホームページにアクセス
- 「作成」をクリックしてアカウントを作成
- 「My Account Settings」を選択
- 「Sign In」をクリックしてMetaMaskアカウントを接続
- 「署名の要求」画面に移動後、「署名」をクリック
- ユーザー名とメールアドレスを登録・認証
OpenSea(オープンシー)で売買可能なアイテム・売れるもの
デジタルデータとしてNFT化できるコンテンツなら、基本的に何でも売買可能です。OpenSeaで売れるものは、以下のジャンルに分類されます。
- NFTアート
- NFT音楽
- ドメインネーム
- 仮想空間
- トレーディングカード
- コレクターズアイテム
- スポーツ系アイテム
NFTアート
出典:onigiriman's cute girl Collection - Collection | OpenSea
- CryptoPunks…24×24ピクセルのデジタルアート。最古のNFTプロジェクトとして絶大な人気を誇り、数千万で落札されている。
- onigiriman…日本トップクラスのNFTクリエイター。取引総額は200ETHを超えている。
- CryptoNinja…仮想通貨系インフルエンサーのイケハヤさんが運営。二次創作を積極的に推進している
NFT音楽(ミュージック)
出典:Async Music - Collection | OpenSea
- Async Music…音楽とNFTを融合させた新サービスを展開。アートと音楽のコラボレーションを目指す
- Audioglyphs…ドット絵NFTのデータを元にした音楽をNFT化
- 酒井法子さん…「蒼いうさぎ2021」の限定音源と写真を出品
ドメインネーム
出典:ENS: Ethereum Name Service - Collection | OpenSea
OpenSeaでは「.eth」「.coin」など、ブロックチェーンに関連するドメイン名が人気を集めています。
売上高が多いのは「イーサリアム・ネーム・サービス」で、「.eth」ドメインのNFTを数多く作成しています。
仮想空間(バーチャルワールド)
出典:The Sandbox - Collection | OpenSea
- The Sandbox(サンドボックス)…メタバース内の「LAND(ランド)」を販売。LANDがあればゲームを主催したり、LANDを貸し出したりできる
- Decentraland(ディセントラランド)…3DのVR空間でアバターを操作する。土地や建物、アバターの顔や服装などを自由にカスタマイズ可能
- Town Star…農業と街づくりを楽しむ箱庭系シミュレーションゲーム
トレーディングカード
出典:Sorare - Collection | OpenSea
- Sorare(ソラーレ)…実在するサッカー選手のカードを使ってプレイし、成績によって報酬がもらえる
- Polkafantasy(ポルカファンタジー)…日本の2次元文化(アニメ・漫画等)をテーマにした国産NFTゲーム
- Axie Infinity(アクシーインフィニティ)…育てたキャラクターを使って対戦するゲーム
コレクターズアイテム
出典:CryptoPunks - Collection | OpenSea
- CryptoPunks…NFT界を代表するシリーズの1つ。2021年8月にはVISAが1,700万円で購入
- Meebits…CryptoPunksを手掛けるLarva Labsが2021年5月にリリース。レアカードは億単位の金額で取引されている
- 1SEC…日本初のバーチャルスニーカーをOpenSea・Raribleに出品。わずか9分で140万円の値がつく
スポーツ系アイテム
出典:F1® Delta Time - Collection | OpenSea
- F1® Delta Time…F1公式ライセンスを受けたブロックチェーンゲーム。レーシングパーツNFTを売買できる
- ZED RUN…デジタル競走馬を所有して優勝を狙う競馬ゲーム
- Blue United eFC…日本初のプロeスポーツチームによるNFT発行
OpenSea(オープンシー)でのNFTの出品方法
ここからは、OpenSeaにおけるNFTの出品方法をお伝えします。出品の流れは以下の通りです。
- トップページから「作成」を選択する
- 出品・販売するNFTを選ぶ
- 出品・販売するNFTの価格などの条件を設定する
それぞれ順番に解説します。
STEP1:OpenSea(オープンシー)のトップページから「作成」を選択する
まずはNFTの作成を行います。OpenSeaのトップページから「作成(Create)」を選択し、NFTを作りましょう。
「Create new item」のページに移動したら、作品情報を入力します。作品名・外部リンク・取引通貨などの項目を記入して「Create」をクリックすれば、NFTの作成は完了です。
STEP2:出品・販売するNFTを選ぶ
出品・販売したいNFTを選ぶ作業に移ります。画面右上のアイコンから「My Profile」をクリックしましょう。
保有しているNFTの一覧が表示されたら、出品したいNFTをクリックし、「売る」を選択してください。
STEP3:出品・販売するNFTの価格などの条件を設定する
続いて、NFTの出品方法を選択します。
- Set Price:決められた価格で販売する
- Highest Bid:期間を設定して行うオークション販売
- Include ending price:ダッチオークション(高値から開始して徐々に安くなり、最初の入札者が購入する)
- Privacy:任意の1名に販売する
Highest Bid(オークション形式)を選択した場合は、以下の情報を入力しましょう。
- Minimum Bid:始値
- Reserve price:最低落札価格
- Expiration Date:入札期間
入力後、「Post your listing」をクリックすれば、出品・販売の手続きは完了です。
OpenSea(オープンシー)でのNFTの購入方法
続いて、OpenSeaにおけるNFTの買い方をお伝えします。購入方法の流れは以下の通りです。
- 購入したいNFTを検索
- 販売ページから購入
STEP1:購入したいNFTを検索もしくはジャンルなどから検索する
まずは購入したいNFTを見つけましょう。検索バーに目当てのクリエイター名を入力したり、ランキング一覧から探したりできます。
また、絞り込み機能や並び替え機能も便利です。値段・ブロックチェーン・カテゴリーなどのフィルタリング機能を使えば、予算や目的に合ったNFTを簡単に探せます。
STEP2:販売ページからBuy Nowで購入完了
買いたいNFTが決まったら、「BUY NOW」をクリックします。
購入確認の画面が表示されたら、購入希望のNFTに間違いがないかをよく確認し、購入してください。
このタイトルのNFTならCoincheck NFT(β)もおすすめ!
「まずは日本語版のNFTマーケットでNFTを買ってみたい」という方には、Coincheck NFT(β)の利用がおすすめです。
- 出品・購入時のガス代が不要
- 取引所と一体化しており決済が簡単
- NFT専用ウォレットで安全
- CryptoSpells(クリプトスペルズ)…ユーザー同士で自由な売買ができる人気トレーディングカードゲーム
- The Sandbox(サンドボックス)…メタバース(仮想空間)の土地で自由に行動を楽しめる。マインクラフトに似たゲームシステム
- Sorare(ソラーレ)…現実のサッカーの試合結果が反映されるサッカーカードゲーム
- Meebits(ミービッツ)…人気NFT「CryptoPunks」を手掛けるLarva Labs社が開発。3Dキャラクターをメタバース内のアバターとして利用できる
OpenSea(オープンシー)の利用に際し、よくある質問
ここからは、OpenSeaに関するよくある質問を紹介します。
Q.「OpenSeaのロイヤリティ設定とは何ですか?」
ロイヤリティとは作品が二次販売(転売)された際に、クリエイターにも報酬が支払われる仕組みのことです。
NFTの出品時に、0~10%の間でロイヤリティ設定ができます。二次販売されるたびに数%のロイヤリティが還元されるため、クリエイターにとって嬉しい仕組みです。
ロイヤリティ設定は無料で簡単にできるので、出品の際は確認しておきましょう。
Q.「OpenSeaで売れないNFTはある?」
デジタルデータであれば、何でもNFTとして出品できます。
NFTとして売れるもの(一例)
- 写真
- 声
- ゲーム内の土地
- Twitterのツイート
Q.「OpenSeaでクレジットカード決済はできる?」
現状、OpenSeaはクレジットカード決済に対応していません。
OpenSeaでNFTを売買する際は、イーサリアムなどの仮想通貨が必要です。国内大手取引所のCoincheckなどを利用して、イーサリアムを準備しましょう。
Q.「OpenSeaにアプリはある?」
OpenSeaにはアプリが用意されています。iOSとAndroidに対応したアプリが2021年9月に発表され、リリースされました。
ただし、OpenSeaのアプリにはNFTの決済機能はありません。自分の持っているNFTコレクションの閲覧や、出品されているNFT作品の確認を目的に作られています。
OpenSea(オープンシー)の始め方まとめ
本記事では世界最大のNFTマーケット・OpenSeaの始め方を解説しました。NFT投資は今から始めても全く遅くありません。むしろ、2021年はNFT元年と言えるでしょう。
急速な拡大を続けるOpenSeaを利用して、NFT作品を取引する楽しさを味わってください。
- OpenSeaの取引にはイーサリアムが必要。仮想通貨の購入経験がないなら、簡単操作でイーサリアムを買えるCoincheckが圧倒的におすすめ。
- Coincheck NFT(β)は国内最大級のNFTマーケット。日本語サイトでNFTコンテンツに触れられるため、NFTへの知識を身に付けるのに最適。
- 口座開設までに最短1日。今すぐ登録作業を終わらせて、OpenSeaへの取引に備えよう。
OpenSea(オープンシー)の運営企業
名称 | OpenSea |
本社所在地 | New York City (SoHo) |
公式HP | https://opensea.io/ |

(監修者)祖父江 仁美 https://jin-design-official.com/
2級FP技能士、DCコンサルタント®
企業型確定拠出年金の導入や従業員向けの投資教育、