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半減期がある仮想通貨一覧|値動きへの影響や2023年以降に半減期を予定するコインを紹介
半減期がある仮想通貨を一覧で知りたいな。
本記事では、半減期がある仮想通貨を一覧で紹介し、半減期の価格変動の傾向も解説するよ。
本記事では、半減期がある仮想通貨を8つ紹介し、それぞれの通貨にどのような特徴があり価格上昇する可能性があるのか解説します。
2023年に半減期が予定されている仮想通貨も紹介するため、これを機に仮想通貨投資で利益を出したい方は必見です。
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仮想通貨の半減期とは?目的も紹介
仮想通貨の半減期とは、通貨の新規発行枚数が通常の半分に減るイベントです。新規発行にマイニングを採用している通貨はマイニングで得られる枚数が減るため、収益も減少しやすくなります。
マイニングとは、ブロックチェーン上で流通する仮想通貨のトランザクション処理をするために行うプロセスのことだよ。
半減期が起こるタイミングや周期は通貨によって異なり、通貨の希少性を保つ目的で行われます。
徐々に発行枚数を減らすことで通貨のインフレーションを防ぐはたらきがあり、需要が増加すれば供給される通貨の枚数が減って1枚あたりの希少性が上がるため、価格上昇が期待できるでしょう。
半減期がある仮想通貨(コイン)一覧
半減期がある仮想通貨の一覧は以下の通りです。
- ビットコイン(BTC)
- ライトコイン(LTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- モナコイン(MONA)
- クアンタム(QTUM)
- イーサクラシック(ETC)
- ビットコインSV(BSV)
- ハンドシェイク(HNS)
ビットコイン(BTC)
回数 | 半減期の時期 | 新規発行量 |
1回目 | 2012年11月 | 25BTC |
2回目 | 2016年7月 | 12.5BTC |
3回目 | 2020年5月 | 6.25BTC |
ビットコインは仮想通貨の中で最も時価総額が高く、通貨としての安全性も高いため投資しやすい銘柄です。
ビットコインの次の半減期は約4年周期で行われていて、次は2024年に予定されています。ただ、半減期には予定日があるものの前後しやすいため、正確な日程は不明です。
ビットコインは過去の半減期の後に総じて価格が上がっているため、半減期の後の価格上昇を狙うなら、真っ先に投資したい仮想通貨といえます。
ライトコイン(LTC)
回数 | 半減期の時期 | 新規発行量 |
1回目 | 2015年8月 | 25LTC |
2回目 | 2019年8月 | 12.5LTC |
3回目 | 2023年8月 | 6.25LTC |
ライトコインもビットコインと同じく約4年周期で行われていて、直近の半減期は2023年8月3日でした。次回の第4回目の半減期は、2027年7月末頃の予定です。
ライトコインはビットコインの補完通貨として発行された経緯があり、日常生活での利用も目的としているため発行上限は8,400万枚とビットコインの4倍あります。
すでにPayPalでの導入が検討されているため、今後は本格的に日常生活における利用が進み、需要の増加から価格上昇することも見込めるでしょう。
ビットコインキャッシュ(BCH)
回数 | 半減期の時期 | 新規発行量 |
1回目 | 2020年4月 | 6.25BCH |
ビットコインキャッシュはビットコインからハードフォークした仮想通貨で、ビットコインの利用者増加によるスケーラビリティ問題の解決を目指しています。
ハードフォークはブロックチェーンのプロトコルに規定された検証規則を緩和することによって発生するブロックチェーンによる分岐のことだよ。ビットコインはハードフォークを繰り返しているんだ。
半減期は1回しか行われておらず、次は2024年上旬に予定されています。ただ、1回目の半減期はビットコインキャッシュの価格に大きな影響を与えていないため、価格上昇を狙う銘柄としては優先度は低いでしょう。
モナコイン(MONA)
回数 | 半減期の時期 | 新規発行量 |
1回目 | 2017年7月 | 25MONA |
2回目 | 2020年9月 | 12.5MONA |
モナコインは2ちゃんねるから生まれた日本発祥の仮想通貨で、ミームコインに分類されます。ミームコインは一般的にネタ要素が強く、実用性のない仮想通貨として扱われていますが、モナコインは店舗によっては決済に使用できたり、建物の建設費に充てられたりするなど、実用性を備えています。
次の半減期は2023年秋頃に予定されていて、ミームコインの1種のためファンダメンタルズ分析・テクニカル分析とは違う観点で価格変動を起こしやすく、注意が必要な通貨です。
クアンタム(QTUM)
回数 | 半減期の時期 | 新規発行量 |
1回目 | 2021年12月 | 0.5QTUM |
クアンタムはビットコインのブロックチェーン技術と、イーサリアムのスマートコントラクト技術を融合させたハイブリッドな仮想通貨です。
スマートコントラクトとは、取引を自動で行うプログラムで、第三者を介することなく信頼性の高い取引を実現できるよ。
分散性の高いビットコインのブロックチェーンと、さまざまなアプリケーションのインフラとなっているイーサリアムのスマートコントラクトを備えているため、将来性にも期待できます。
次の半減期は2025年冬頃に行われる予定です。
イーサクラシック(ETC)
イーサリアムクラシックはイーサリアムのハードフォーク通貨で、イーサリアムと同じスマートコントラクトを備えていながらもトランザクション処理が速い特徴があります。
イーサリアムクラシックには半減期がありませんが、500万ブロックが生成されるごとにマイニング報酬が20%減少するという仕組みがあり、半減期に近い性質を持っています。次の減少期は2024年8月の予定です。
今後の成長性が期待されるIoT(モノ同士をインターネットで繋いで生活を効率化する技術)の分野でも導入される可能性があり、価格上昇に期待できるでしょう。
ビットコインSV(BSV)
回数 | 半減期の時期 | 新規発行量 |
1回目 | 2020年4月 | 6.25BSV |
ビットコインSVはビットコインからハードフォークした仮想通貨で、安定性・スケーラビリティ・速いトランザクションを掲げています。
半減期の周期はビットコインと同じ約4年になっており、次の半減期は2024年春頃に予定されています。
過去には半減期が行われる直前で価格が高騰しているため、半減期が起きる前に投資しておく方が利益が狙える可能性があるでしょう。
ハンドシェイク(HNS)
回数 | 半減期の時期 | 新規発行量 |
1回目 | 2020年 | 2,000HNS |
ハンドシェイクは既存のDNSの問題を解決するために作られた仮想通貨です。
DNSとはDomain Name Service(ドメインネームサービス) の略で、WebサイトのIPアドレスを読みやすい文字に変換する仕組みだね。
ハンドシェイクは2人が同じDNSを使ってしまう、1人が多くのドメイン名を占領しまうといった問題の解決を目指しています。
半減期は約3年周期で実施されており、次の半減期は2023年4月頃に予定されています。
2023年に半減期が予定されている仮想通貨一覧
2023年に半減期が予定されている仮想通貨には以下があります。
銘柄 | 時期 | 回数 | 現在の報酬 | 終了後の報酬 |
モナコイン(MONA) | 2023年秋頃 | 3回目 | 12.5MONA | 6.25MONA |
ライトコイン(LTC) | 2023年夏頃 | 3回目 | 12.5LTC | 6.25LTC |
どちらも3回目の半減期となっており、マイニング報酬が12.5枚から6.25枚に変更されるため、報酬額の減少はあまり大きくありません。
半減期がない仮想通貨もある
すべての仮想通貨に半減期があるわけではなく、むしろ半減期がない仮想通貨の方が割合としては多くなっています。半減期がない理由としては発行上限を定めていない点が主で、代表的な銘柄としては以下があります。
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- ネム(XEM)
- トロン(TRX)
半減期がないメリットとして価格が安定しやすいことが挙げられますが、発行枚数は徐々に増えていくため希少性が保ちにくく、大きな価格上昇は見込めない可能性があります。
イーサリアムは発行上限がないけど、流通しているETHをバーン(燃焼)して強制的に減らす仕組みがあるからインフレは起きにくいね。
半減期によって仮想通貨の価格は上がりやすい?なぜ上がるかも紹介
仮想通貨は半減期を経て価格が上昇する傾向にあります。要因はマイナーの報酬が半分になり、売り圧が小さくなることです。マイナーはそもそもマイニングで得た仮想通貨を売却して収益を立てていますが、報酬を得にくくなると通貨を溜め込むことで売り圧が減少します。
同時に、半減期での価格上昇を見込んで購入する投資家も増えるため、買い圧がより強くなり通貨の価格が上昇しやすくなるのです。
ただし、半減期の直後は資金力のないマイナーが生活資金捻出のために保有していた仮想通貨を売却したり、半減期目的で短期売買する投資家が一気に売却したりするなど、一時的に下落しやすくなる要因も多くあります。
半減期が仮想通貨の値動きに与える影響をビットコインのチャートを用いて紹介
半減期が仮想通貨の値動きに与える影響を、ビットコインのチャートを用いて紹介します。
- 第1回半減期|2012年11月
- 第2回半減期|2016年7月
- 第3回半減期|2020年5月
第1回半減期|2012年11月
ビットコインの1回目の半減期は2012年11月に行われました。
当時のビットコインは登場してから3年ほどしか経過しておらず、そもそも取引量や時価総額が大きくなかったため、半減期によって新規発行枚数は大きく減りました。しかし、価格への影響はあまり大きくありませんでした。
第2回半減期|2016年7月
ビットコインの2回目の半減期は2016年7月に行われました。
半減期が行われる前の5月頃は約50,000円で取引されていましたが、7月の半減期に伴って価格は約77,000円まで上昇しました。
1ヶ月後には約60,000円まで下落していますが、半減期前と比べても価格は上昇しています。
2016年頃には徐々に取引量も増えてきて価格に与える影響も大きかったんだね!
第3回半減期|2020年5月
ビットコインの3回目の半減期は2020年5月に行われました。
半減期が行われる前の4月頃は約700,000円で取引されていましたが、5月の半減期に伴って上昇し、6月には1,000,000円を超えました。
半減期は回数を重ねるごとに新規発行の減少量は少なくなるため価格に与える影響は小さくなりますが、ビットコインは仮想通貨の中で最も将来性に期待されていることもあり、半減期の影響はまだまだ大きいと考えられます。
仮想通貨の半減期に関してよくある質問
仮想通貨の半減期に関してよくある質問をまとめました。
- Q.「仮想通貨の半減期にデメリットはある?」
- Q.「ビットコインの次の半減期はいつ?」
- Q.「仮想通貨の半減期が早まることはある?」
- Q.「仮想通貨の半減期で価格が上がらないことはある?」
Q.「仮想通貨の半減期にデメリットはある?」
仮想通貨の半減期には特にデメリットはありません。
マイナーが撤退する懸念はありますが、撤退を強いられるのは資金力がない個人業者や中小マイニング企業が中心になっており、大企業は残るため問題ないでしょう。
Q.「ビットコインの次の半減期はいつ?」
ビットコインの次の半減期は2024年に予定されています。21万ブロックを生成するごとに半減期が行われるようになっており、周期はおよそ4年に1度です。
次の半減期では1ブロック生成あたりの新規発行枚数が6.25BTCから3.125BTCに減少します。
Q.「仮想通貨の半減期が早まることはある?」
仮想通貨の半減期は早まる場合もあります。
例えばビットコインは21万ブロックを生成するごとに半減期が行われるため、ブロックの生成速度が早まれば半減期の周期も短くなります。
Q.「仮想通貨の半減期で価格が上がらないことはある?」
仮想通貨は半減期を迎えても価格が上がらない可能性はあります。
半減期の到来による仮想通貨自体の希少性の上がり幅よりも、相場の停滞感や世界情勢の悪化などにより価格へのネガティブな影響が大きかった場合は、値を上げきれないこともあるでしょう。
価格の変動に大まかな傾向はありますが絶対はないので、投資している銘柄が半減期を迎える際は、特に注視しておく必要があります。
仮想通貨の半減期一覧まとめ
仮想通貨の半減期は、基本的に価格上昇しやすい傾向にあるため、短期投資で利益を得やすくなっています。
直近で半減期が行われる仮想通貨には2023年にモナコインやライトコインなどがあります。半減期が訪れるほど価格に与える影響は小さくなりますが、まだまだ半減期の回数は少ない通貨が多いため、価格上昇を狙って今のうちに仕込んでおくのもよいでしょう。
(監修者)久保真樹
保有資格
ファイナンシャル・プランナ―2級
プロフィール
金融領域全般の知識と株式・FX・仮想通貨・NFTの投資経験を持つ。本業のメディア運営の知見を活かした多角的な視点での記事監修も担当。自身で記事執筆を請け負い、複数の大手金融メディアへの掲載実績あり。 メディア記事の企画・編集・執筆・監修と資産設計提案業務まで幅広く対応可能。