仮想通貨を運用する際、手数料をたくさん取られてしまうのは困りますよね。コインチェックは人気のある取引所ですが、「手数料が高すぎる」と感じている方もいるかもしれません。
- コインチェックの手数料の種類
- 他の取引所との手数料比較
- 手数料の安い取引所について
手数料に関する理解を深めて、無駄のない取引を目指しましょう!
- Coincheckの取引手数料は、他の国内取引所に比べると割高。入出金は頻繁に行わない方がお得。
- ただしCoincheckは、アプリの使いやすさや取引通貨数において他の国内取引所より優れている。
- 国内取引所で取引手数料が一番安いのは、GMOコイン。口座開設も最短10分と、今すぐ取引したい人は必見。
もくじ(タップでジャンプ)
Coincheck(コインチェック)の手数料の種類
公式サイト:ビットコイン購入なら仮想通貨取引所 | Coincheck(コインチェック)
以下の5種類の手数料があります。
- 入金手数料…仮想通貨の取引所(販売所)に日本円を入金する際にかかる
- 出金手数料…仮想通貨の取引所(販売所)から日本円を出金する際にかかる
- 仮想通貨入金手数料…他のウォレットや取引所の口座から、コインチェックの口座に仮想通貨を入金するとかかる
- 仮想通貨送金手数料…コインチェックの口座に保有している仮想通貨を、他のウォレットや口座に送るとかかる
- 取引手数料…取引所を利用する際に発生する手数料
仮想通貨を売買する際はさまざまな手数料がかかるため、はじめのうちは混乱しがちです。もう少し詳しく見ていきましょう。
販売所の手数料
販売所を利用した売買では、売却価格よりも購入価格の方が高い設定となっています。この差額はスプレッドといい、販売所の収益になります。
販売所のスプレッドは高く設定されているため、手数料を抑えたい場合には販売所での売買は向いていません。ただ、価格があらかじめ決まっていて簡単に購入できるので、仮想通貨をはじめたばかりの方にとっては買いやすい仕組みといえます。
取引所の手数料
取引所では、0%~0.01%の手数料がかかるケースが一般的です。しかし、取引所の方が販売所よりも通貨の価格が安いため、手数料を考慮しても取引所で購入した方が目減りせずに済みます。
取引所では、売り注文を見ながら価格を指定して購入するため、販売所で買うよりも難易度は上がります。とはいえ、販売所で発生するスプレッドを考慮すると、有利な価格で売買できる取引所のメリットは大きいです。取引に慣れてきたら活用してみましょう。
Coincheck(コインチェック)の手数料の計算方法・一覧
ここからは、コインチェックを利用する際にかかる手数料について紹介します。
取引所手数料
2021年5月現在、ビットコイン取引所ではTaker(テイカー)・Maker(メイカー)の取引所手数料はどちらも0%です。
- Taker…板に記載された既存価格で注文する
- Maker…板に記載されていない価格で新規注文する
なお、コインチェックの取引所で扱われている仮想通貨は、ビットコインやファクトムなどに限定されています。他のアルトコインを売買する際は、販売所を使うか別の国内取引所を探しましょう。
参考:送金・売買・入出金手数料 | 仮想通貨取引所のCoincheck(コインチェック)
販売所手数料
販売所手数料は不要ですが、スプレッドが発生する点に注意が必要です。手数料相当額は0.1~5.0%と明記されているものの、価格の急変時や市場の流動性によってはそれ以上となるケースもあります。
他の国内取引所に比べると、コインチェックの販売所のスプレッドはやや高い傾向にあります。ビットコインの取引をするなら取引所を利用するのが無難です。
入出金手数料
入金方法は3種類あり、銀行振込の場合は手数料無料です。ただし、振込手数料は負担する必要があります。
コンビニ入金とクイック入金は、3万円未満なら770円、3万円以上なら1,018円です。クイック入金は50万円以上の場合、「入金金額×0.11%+495円」となります。
出金の場合は、一律で407円の手数料がかかります。
仮想通貨/入金手数料
仮想通貨の入金手数料は無料です。
他のウォレットや取引所の口座から、コインチェックの口座に仮想通貨を入れるのは比較的行いやすいです。
仮想通貨/送金手数料
他のウォレットや口座に仮想通貨を送る場合は手数料がかかります。なお、コインチェックユーザー間ならば、送金手数料は無料です。
- BTC…0.001BTC
- ETH…0.01ETH
- ETC…0.01ETC など
仮にビットコインを1000万円送金した場合、手数料が1万円かかる計算となります。送金手数料が無料の国内取引所があることを考えると、コインチェックはやや高い設定といえます。
BTC/ETH/ERC20の送金手数料
コインチェックでは、ネットワーク手数料に応じて送金手数料が変わる「変動型送金手数料」が導入されました。
なお、コインチェックのユーザー同士なら送金手数料は引き続き無料です。
変動型送金手数料の一例(BTC)
ネットワーク手数料の区分 | 送金手数料 |
0.001BTC未満 | 0.001BTC |
0.001BTC以上0.002BTC未満 | 0.002BTC |
0.002BTC以上0.004BTC未満 | 0.004BTC |
0.004BTC以上0.008BTC未満 | 0.008BTC |
0.008BTC以上 | 0.016BTC |
Coincheck(コインチェック)の手数料は高すぎる?他国内取引所との比較
入金手数料 | 出金手数料 | 仮想通貨入金手数料 | 仮想通貨送金手数料 | 取引所手数料 | |
Coincheck |
銀行振込:無料 コンビニ&クイック入金:50万円以上は入金金額×0.11%+495円 |
407円 | 無料 | 変動手数料制 | Maker:0% Taker:0% |
bitFlyer |
銀行振込:無料 クイック入金:無料~330円 |
220~770円 | ー | 0.0004BTC | 無料 |
GMOコイン |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
DMM Bitcoin |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 | ー |
bitbank |
無料 | 550円/770円 (3万円以上) |
無料 | 0.0006BTC | 銘柄により変動(BTC/JPY Maker:-0.02% Taker:0.12%) |
他の国内取引所と比べると、コインチェックの手数料はやや高めに設定されています。入出金や送金はできるだけまとめて行い、手数料を削減しましょう。手数料が高い取引については、他の国内取引所を利用するのも1つの手です。
コインチェックの手数料は高めですが、他の取引所よりもアプリが操作しやすく、さまざまな仮想通貨を法定通貨で直接買えるという利点もあります。気軽にログインして売買できる点が高く評価され、多くの人に利用されています。
Coincheck(コインチェック)は販売所のスプレッドは高いか確認が必要
コインチェックは、販売所のスプレッドが全体的に高いです。スプレッドは日々変動するので一概には言えませんが、コインチェックよりもGMOコインの方がスプレッドの低い銘柄が多いです。
ビットコインについても、コインチェックの販売所はスプレッドが高く設定されています。しかし、ビットコイン取引所については取引手数料が無料という長所もあります。利用目的に合わせてどの国内取引所を利用するか選びましょう。
取引手数料の安くするならGMOコインに変更
公式サイト:ビットコイン・暗号資産(仮想通貨)の取引ならGMOコイン (z.com)
手数料の安さを重視するなら、GMOコインが筆頭に上がります。入金手数料、出金手数料、仮想通貨の入金・送金手数料が無料で、販売所のスプレッドも全体的に低い傾向にあるのが特徴です。GMOインターネットグループが運営しており、セキュリティ面での安心感も人気を集めています。
どの取引所を利用するか悩んだ際には、複数の取引所を登録してみるのも1つの手です。コインチェックはアプリが操作しやすく、さまざまな仮想通貨を法定通貨で買えるメリットがあります。また、ビットコイン取引所を利用したい場合はコインチェックが優秀です。
取引所はそれぞれ異なる特徴をもっています。用途に合わせて取引所を使い分けながら、効果的な運用を目指してみてはいかがでしょうか?

(監修者)小川 和哉 http://mclinic.jp/
ファイナンシャルプランナー ジャンルの垣根を超えたオールラウンドなアドバイスが特徴。