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仮想通貨の板取引におすすめの取引所5選と選び方解説|初心者にもわかる板取引のやり方やメリット・デメリットも紹介
板取引って聞いたことはあるけれど、実際にどんな取引ができるのかイマイチわかりません……。
板取引ではほかの投資家を相手に仮想通貨の取引ができるんだよ。
取引所には販売所形式と取引所形式の2種類があります。取引所形式ではほかの投資家が注文した価格から相場を把握して、自分が注文する価格を決める板取引が可能です。
板取引の手数料は安く、販売所よりも低価格で仮想通貨が買えるため、本格的に仮想通貨売買をスタートするなら覚えておくべき手法と言えます。
本記事では板取引のやり方や、取引の際に注意したいポイントについて解説しています。板取引のおすすめの取引所や利用する際のメリット・デメリットもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
- GMOコインは手数料が非常に安い
- スプレッドが広がることもあるので見極めが大切
- 取引通貨が多い+レバレッジ可能+ステーキングありなので普通におすすめ
- 口座一つで仮想通貨もFXも利用可能
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仮想通貨の板取引とは?取引所と販売所の違いも解説
そもそも板取引ってどんな意味ですか?
仮想通貨の板取引は個人間での取引を意味します。仮想通貨の売買は、販売所・取引所のどちらかで行う必要があります。
販売所であれば確実な金額で取引できますが、手数料が発生するため、思い通りに利益を上げられません。
一方取引所の場合、自分の希望額を出せるため、希望金額で取引できます。さらに手数料は販売所よりも安いです。
取引所での取引に絶対必要なのが「板」です。板は価格ごとの買い注文と売り注文の一覧表を意味します。
仮想通貨の板取引について理解するには、取引所と販売所の違いを知ることも必要です。ここでは以下2つについて詳しく解説しています。
- 取引所とは?
- 販売所とは?
それぞれ詳しく解説していきます。
仮想通貨取引所とは?板取引はここで行われる
取引所では仮想通貨の投資家同士で売買注文が表示されたボードを使って取引を行います。Coincheckの場合は「買い板/売り板」と表示された部分が板取引を行うボードです。
板取引では現在の買値と売値が表示されており、投資家は表示された価格から相場を把握して自分が売買する価格を決定できます。
板取引で必ず確認する板を簡単に説明すると「投資家の注文状況」です。販売所では買値と売値はひとつずつしか表示されませんが、取引所形式では複数の価格がリアルタイムで表示されます。
自分で相場を把握するのってなんだか難しそうですよね。何かしらの得があるなら、利用してみたいと思います。
ちょっと難しそうだけど販売所よりも手数料を抑えられるのは魅力的だよ。
販売所とは?スプレッドが特徴
販売所では投資家が各取引所を相手に通貨の売買を行います。一般的に販売所では買値と売値がひとつずつ表示された「2Wayプライス」です。
取引所のように板はなく、初心者でも迷わずに通貨を売買できます。初心者が通貨の取引に取り組むなら、まずは販売所から始めるのが良いでしょう。
一般的に販売所の取引手数料は無料ですが、手数料の代わりとしてスプレッドがあります。スプレッドは買値と売値の差額であり、実質の手数料として取引所に収めなければなりません。
初心者にとって取引しやすいのは販売所のほうなんですね。
ただしスプレッドが広い傾向があるから、取引コストを抑えたいなら取引所がおすすめだよ。
仮想通貨の板取引におけるメリット・デメリット
仮想通貨の板取引にはどんなメリットやデメリットがありますか?
- 仮想通貨板取引におけるメリット
- 仮想通貨板取引におけるデメリット
それぞれ確認しておきましょう。
仮想通貨板取引におけるメリット
仮想通貨板取引におけるメリットは以下の通りです。
- 希望額で取引しやすい
- 取引手数料が少ない
- 板取引すると手数料が還元される場合がある
板取引は買い手と売り手の希望額がマッチすれば取引完了します。したがって希望額で取引しやすいです。
また、手数料が少ないため、結果的に販売所より低価格で買えるケースも多いです。GMOコイン・bitbankに関しては板取引だと還元されます。
仮想通貨を希望額で売買したいなら板取引しよう!
仮想通貨板取引におけるデメリット
仮想通貨の板取引には以下のようなデメリットもあります。
- Maker/Taker別で手数料がかかる
- 板が薄いと取引が成立しにくい
- 初心者には難しく感じることもある
仮想通貨にはMaker手数料とTaker手数料がありますが、板取引ではMaker手数料が報酬となり得ます。しかしTaker手数料も別途かかり最終的にマイナスとなる可能性が高いです。
また、板が薄い(=取引量が少ない)と、そもそも取引が成立しないケースもあります。流動性が低い銘柄では取引が成立しにくいです。
板取引は個人間でのやり取りだから、初心者には難しく感じられる場合もあるよ。
仮想通貨の板取引におすすめな取引所の選び方
板取引をするための取引所を選ぶ際には、以下5つのポイントに気をつけましょう。
- 流動性が高い
- 各種手数料が安い
- 取扱コインが豊富である
- セキュリティ体制が万全
- リアルタイムで板取引の動向が表示されるチャートがある
それぞれ詳しく解説していきます。
流動性が高い
仮想通貨において各取引所が独占市場を持っているため、取引所ごとに流動性が異なります。取引所を選ぶ際にはできるだけ流動性の高いところを選んでください。
流動性とは市場に参加する投資家の数や注文量を表しています。参加する投資家が多いほど取引価格が安定し、希望する価格で注文を約定しやすくなるのが特徴です。
望んだ価格で仮想通貨を取引するためにも、できるだけ流動性が高い取引所を選ぶことが大切だよ。
各種手数料が安い
利用する取引所を選ぶ際には各種手数料が安いところを選びましょう。以下に各取引所の手数料をまとめました。
名称 | 取引手数料 | 送金手数料 | スプレッド |
GMOコイン | Maker:-0.01% Taker:0.05% (BTC,ETH,XRP,DAI) Maker:-0.03% Taker:0.09% (その他) | 無料 | 約0.03% |
Coincheck | 無料 | 変動手数料制 | 約0.04% |
bitbank | Maker:-0.02% Taker:0.12% (一部銘柄を除く) | 0.0006BTC | 約0.002% |
bitFlyer | 販売所:無料 取引所:0.01~0.15% | 0.0004BTC | 約0.03% |
SBI VC トレード | Maker:-0.01% Taker:0.05% (一部銘柄を除く) | 無料 | – |
一般的に販売所の手数料は無料ですが、取引所の手数料は各社で異なっています。取引コストをできるだけ抑えるには、各種手数料に注目して安いところを選ぶのがおすすめです。
販売所のスプレッドも取引所によって異なるから注意しておきたいですね。
取扱コインが豊富である
板取引を行う際にはリスクを分散する意味でも、取扱コイン数が豊富な取引所を選んでください。以下に各取引所の取扱通貨数をまとめてあります。
名称 | 取扱銘柄数 |
GMOコイン | 26種類 |
Coincheck | 29種類 |
bitbank | 38種類 |
bitFlyer | 32種類 |
SBI VC トレード | 23種類 |
取引所で取り扱う銘柄数は多ければ多いほど、投資する銘柄の選択肢も広がります。このため最低でも23種類以上の銘柄を取り扱う取引所を選ぶのがおすすめです。
またひとつの銘柄だけに投資を行うと価格が暴落した際に大きな損失が発生しますが、複数の銘柄に投資しておくことでリスク分散にもなります。仮想通貨の取引で利益を上げるチャンスを獲得するためにも、取扱コインが豊富な取引所を選んでおきましょう。
ビットコインだけを購入するのではなく、イーサリアムやリップルにも投資してリスク分散しておくことが大事だよ。
セキュリティ体制が万全
取引所を選ぶ際にはセキュリティ体制が万全であるかどうかにも注意してください。国内取引所の多くはセキュリティに力を入れており、コールドウォレットや二段階認証を導入しています。
しかしセキュリティに弱い部分があったことでハッキング事件が起きた取引所があることも事実です。預け入れた資産をしっかりと守ってくれる、セキュリティ体制が整った取引所を選択しましょう。
金融庁から暗号資産交換業者として認可を受けた取引所は、セキュリティが一定水準を満たしているから安心ですね。
リアルタイムで板取引の動向が表示されるチャートがある
仮想通貨の板取引を行う際には、リアルタイムで板取引の動向が表示されるチャートの存在が必要不可欠です。
高度な取引を行う場合、秒単位で取引が成立するかしないか、得するか損するかを決める場合があります。リアルタイムで取引の動向を把握できるチャート機能があれば、市場の動きを即座に把握し、適切なタイミングでの注文が可能です。
あと、チャートがリアルタイムで更新される際の更新速度も選ぶ際のポイントだよ。
一部の取引所ではチャートの更新が遅れることもあり、結果的に取引が失敗してしまう恐れもあります。そのため、更新速度が速くリアルタイムの動向がチェックできるチャート機能が導入された取引所を選ぶことが大切です。
仮想通貨の板取引におすすめな国内取引所5選
板取引におすすめの取引所として以下の5社を紹介します。
- GMOコイン
- Coincheck(コインチェック)
- bitbank(ビットバンク)
- bitFlyer(ビットフライヤー)
- SBI VC トレード
各取引所について詳しく見ていきましょう。
GMOコイン
取引所名 | GMOコイン |
おすすめ度 | ★★★★★ |
取扱銘柄数 | 26種類 |
最低注文数量 | 0.00001 BTC / 回(販売所) 0.0001 BTC / 回(取引所・現物取引) |
取引手数料(取引所) | Maker:-0.01%,Taker:0.05%(BTC,ETH,XRP,DAI) Maker:-0.03%,Taker:0.09%(その他) |
取引手数料(販売所) | 無料 |
特徴 | 各種銘柄の送金手数料が無料 |
公式HP | https://coin.z.com/jp/ |
- 大手企業による運営でセキュリティが安心
- Makerとして注文を約定させるとマイナス手数料
- 送金手数料が無料で送金に優れている
GMOコインは大手企業のGMOインターネットグループが運営する取引所です。取扱銘柄数も26種類と豊富であり、板取引を行うのにも適しています。
現物取引のほかにもレバレッジ取引や貸暗号資産やステーキングなどサービスが豊富なので、初心者だけでなく上級者も満足して利用できるでしょう。
板取引ではMakerとして注文が約定するとマイナス手数料となり、約定金額の0.01%が日本円で還元されます。取引コストをできるだけ抑えたい投資家にとって、このシステムは魅力的です。
FX取引でGMOクリック証券を利用したことがある方は多そうですね!
運営元には25年の歴史があるし、2017年には金融庁から認可を受けているから安心して利用できるよ。
Coincheck(コインチェック)
取引所名 | Coincheck |
おすすめ度 | ★★★★★ |
取扱銘柄数 | 29種類 |
最低注文数量 | 1円相当額 |
取引手数料(取引所) | 無料 |
取引手数料(販売所) | 無料 |
特徴 | 取扱銘柄数が29種類と豊富 |
公式HP | https://coincheck.com/ja/ |
- アプリダウンロード数、5年連続国内No.1
- 1円相当額から注文できて気軽に少額投資が可能
- 取引所も販売所も手数料が無料
Coincheckはネット証券を運営するマネックスグループの傘下にある取引所です。過去にハッキング事件が発生しましたが、マネックスグループによる買収後はセキュリティが大幅に改善されています。
Coincheckでは以下5つの銘柄で板取引が可能です。
板取引に対応した銘柄は多くありませんが、メジャーな銘柄からハイリターンに期待できる銘柄までそろっています。販売所だけでなく取引所の手数料も無料なので、取引コストを抑えたい方は口座を開設しておきましょう。
銘柄数の多さを重視するならCoincheckがおすすめですね。
Coincheckのアプリは板取引に対応していないから、ブラウザからログインして利用してね。
bitbank(ビットバンク)
取引所名 | bitbank |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
取扱銘柄数 | 38種類 |
最低注文数量 | 取引所:0.0001BTC/販売所:0.00000001BTC |
取引手数料(取引所) | Maker:-0.02%/Taker:0~0.12%(※一部銘柄を除く) |
取引手数料(販売所) | 無料 |
特徴 | 各銘柄の取引量が多く流動性が高い |
公式HP | https://bitbank.cc/ |
- 38種類の銘柄で板取引ができる
- Makerとして注文を約定させれば約定金額の0.02%が還元される
- 「ICORating」の取引所セキュリティレポートで国内No.1の評価
bitbankは2014年からサービスを行う国内では古参の取引所です。2024年4月現在は38種類の銘柄を取り扱っており、CoinMarketCapの調査によると2021年2月の取引量で国内No.1を獲得しています。
多くの投資家が利用しているため板取引にも適した取引所と言えるでしょう。
bitbankの板取引でMakerとして注文を約定させると、約定金額の0.02%が還元されます。このため取引コストをできるだけ抑えたい方にもおすすめです。
Makerとして約定したときの還元率はGMOコインよりも高いですね!
流動性も高いしセキュリティもしっかりしているから、メインの取引所としてもおすすめできるよ。
bitFlyer(ビットフライヤー)
公式HP:https://bitflyer.com/ja-jp/
取引所名 | bitFlyer |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
取扱銘柄数 | 32種類 |
最低注文数量 | 取引所:0.001BTC/販売所:0.00000001BTC |
取引手数料(取引所) | 約定数量×0.01~0.15% |
取引手数料(販売所) | 無料 |
特徴 | 古参の取引所で運営ノウハウを持っている |
公式HP | https://bitflyer.com/ja-jp/ |
- ビットコインの取引量が国内最大級で流動性が高い
- 主要メガバンクが出資しているから取引所が破産する可能性が低い
bitFlyerは2014年にサービスを開始した国内でも古参の取引所です。投資家からは国内最大級の取引所として知られており、ビットコインの取引量で国内最大級を2014年から獲得し続けています。
長年の運営ノウハウを持っているからこそセキュリティ体制が万全であることも特徴のひとつです。
またbitFlyerは三井住友銀行グループやみずほフィナンシャルグループなどの主要メガバンクから出資を受けています。このため運営上の問題もなく、取引所が破産する可能性も低いでしょう。
SBI VC トレード
取引所名 | SBI VC トレード |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
取扱銘柄数 | 23種類 |
最低注文数量 | 1円相当額 |
取引手数料(取引所) | Maker:-0.01%/Taker:0.05% (※一部銘柄を除く) |
取引手数料(販売所) | 無料 |
特徴 | 住信SBIネット銀行からリアルタイムで日本円入金ができる |
公式HP | https://www.sbivc.co.jp/ |
- ネット証券最大手が母体の仮想通貨取引所
- 1円相当額から注文できて気軽に少額投資が可能
- アプリや取引ツールが充実していて、初心者でも簡単にトレードができる
SBI VC トレードの運営元はネット証券大手のSBIグループです。金融事業を長年行ってきたノウハウも詰まっているため、信用性が非常に高くセキュリティ対策も徹底されています。
住信SBIネット銀行と連携し、リアルタイムでの入金が可能です。コンビニなどで振り込み手続きをする必要がないので、スピーディな取引が見込めます。
仮想通貨ビットコインの板取引のやり方解説
板取引をするにはどうすれば良いですか?
実際の板取引は以下4つのステップで行えます。
- 購入または売却する仮想通貨の銘柄を選択する
- 希望するレートを入力または買い板/売り板からレートを選択する
- 注文量を入力する
- 買いまたは売りを選択して「注文する」をクリック
それぞれの手順について確認していきましょう。
1.購入または売却する仮想通貨の銘柄を選択する
板取引をするなら、まずは取引したい銘柄を選びましょう。暗号資産取引所によって扱っている銘柄が違います。
取引したい銘柄がある取引所を選ばなければ、希望する取引が実現しないため注意が必要です。初めての板取引であれば、定番のビットコインを選んでおけば問題ありません
取引所と販売所で扱う銘柄が違う点も注意しよう。
2.希望するレートを入力または買い板/売り板からレートを選択する
希望するレートが買い板/売り板にあれば選びましょう。なければ自分で希望するレートを入力しても良いです。
レートから外れすぎた値を入力すると取引が成立しなかったり損をしたりするから注意しよう。
3.注文量を入力する
レートを入力したら注文量を入力しましょう。レートと注文量をかけ合わせて概算額が表示されます。
概算額で問題なければ取引しよう!
4.買いまたは売りを選択して「注文する」をクリック
買い/売りを選択肢て注文すれば取引に進みます。板から選んだ場合は比較的早く取引が完了します。
しかし自分で入力し、レートから離れている場合は時間がかかるケースがほとんどです。
初心者には難しい?ここだけは押さえたい仮想通貨の板取引の見るべきポイント
販売所での取引経験しかない初心者にとって板取引は難しく感じるものです。板取引にチャレンジする前に以下3つのポイントを押さえておきましょう。
- 仮想通貨の板情報の見方は?
- 仮想通貨各銘柄の注文数|流動性に直結
- 売り注文と買い注文のバランス
それぞれ詳しく解説していきます。
仮想通貨の板情報の見方は?
板取引を行う前提として、まずは板情報の見方を理解しなければなりません。Coincheckの板情報を例に、気配値と売り板・買い板について解説します。
気配値は板を見たときにレートと表示された下にズラッと並ぶ20個の数字のことです。レートの下には投資家が注文した価格が並んでおり、すべて指値注文による価格となっています。
気配値は上に表示されるほど高く、下に表示されるものは低いのが特徴です。表示された20個の価格は一部だけなので、全体の価格を知りたい方は右上の「全て表示」から確認してください。
また売り板は「売」と赤字で表示された部分、買い板は「買」と緑字で表示された部分のことです。
通貨を売却したいときには売り板を、購入したいときには買い板を確認してね。
仮想通貨の各銘柄の注文数|流動性に直結
各銘柄の注文数は流動性の高さ・低さに直結しているので、注文を出す前に必ず確認しましょう。
注文数が多い状態を「板が厚い」と呼び、買い板が厚い場合にはその通貨が活発に購入されています。対して注文数が少ない状態は「板が薄い」と表されるので覚えておいてください。
また板が厚いと流動性が高い、板が薄いと流動性が低いのような判断も可能です。
流動性が高いほど望んだ価格で約定しやく、流動性が低いとなかなか約定させられない場合があるよ。
売り注文と買い注文のバランス
板情報の見方を理解していれば、板を見るだけで売り注文と買い注文のバランスを把握できます。
売り注文が多く、それに見合う買い注文が出ていないため値段がつかない状況は売り気配と呼ばれ、通貨の価格が下がる可能性があります。同じく買い注文が多く、それに見合う売り注文が出ていないため値段がつかない買い気配では、多くの投資家が通貨を購入しようとしているため、価格が上がる可能性があると予測可能です。
しかし売り注文と買い注文のバランスを把握しても、相場を100%予測できるわけではありません。
100%予測できなくても自分が売買するときの参考にはなりますね!
仮想通貨の板取引でよく使われる用語解説
取引所を利用する前に板取引でよく使われる以下5つの用語を確認しておきましょう。
- 指値(さしね)・逆指値
- 成行
- 板が厚い・薄い
- 流動性が高い・低い
- Maker(メイカー)・Taker(テイカー)
それぞれ詳しく解説していきます。
指値(さしね)・逆指値
指値(さしね)と逆指値は、仮想通貨取引における注文方法の1つです。指値はあらかじめ設定した価格で売買を行い、価格が設定値に達した時点で自動的に取引が行われます。
逆指値はあらかじめ設定した価格に達したときに、市場価格で売買を行う方法です。価格が大きく変動したとしても指定価格に下がった際に自動で売却してくれるため、大きな損失を防げます。
成行(なりゆき)
成行は指値のように売買する価格を指定せずに、リアルタイムの市場価格で注文を出す方法です。買い注文では現時点の最低価格で、売り注文では最高価格で注文が約定します。
相場の変動が激しいと希望する価格での売買ができない可能性があるので注意が必要です。
板が厚い・薄い
仮想通貨の板取引では注文数が多いことを「板が厚い」、また注文数が少ないことを「板が薄い」と表します。
板の厚い・薄いでその通貨の売買がどれだけ活発に行われているのかを判断可能です。
また板が厚いと流動性が高く、板が薄いと流動性が低いとも読み取れます。
流動性が高い・低い
流動性が高い市場は価格変動が比較的小さく、安定した取引が可能です。逆に流動性の低い市場は価格変動が大きいので、相場が急変する要因にもなりえます。
流動性が高い市場のほうが取引を行う投資家が多く、注文から約定までが早いのも特徴です。
Maker(メイカー)・Taker(テイカー)
仮想通貨取引における「Maker(メイカー)」と「Taker(テイカー)」は、取引の注文方法に関連した用語です。Makerは自分が売りたい、または買いたい価格を設定して注文を出す行為を指します。
他の人への注文がマッチすれば取引成立ですが、成立までに時間がかかることも多いです。ただし、一部の取引所ではマイナス手数料(取引によって得られる報酬)を設定している場合もあります。
Takerは、すでに出ている他の人の注文をそのまま受け入れ、取引を行う行為を指します。Takerの注文はすぐに約定するもので、取引を行えば市場価格、または指定価格よりも安い値段で取引されることが多いです。
仮想通貨の板取引に関するよくある質問
板取引に関するよくある質問として以下5つを紹介します。
- 板情報から分析した予測は当たる?
- 板取引はなんでスプレッドが発生しないの?
- bybit(バイビット)で仮想通貨の板取引はできる?
- 板取引のPost Onlyとは?
- スマホアプリで板取引を楽しめる日本の取引所は?
それぞれ詳しく解説していきます。
板情報から分析した予測は当たる?
板情報を分析して予測した相場は必ず当たるわけではありません。例えば買い気配で価格が上昇すると判断しても、逆の値動きを見せる「ダマシ」が発生する可能性もあります。
板情報を分析してある程度の予測を立てるのは可能ですが、100%信用しないように気をつけましょう。
また取引を行う際には板情報だけでなく、移動平均線などのチャートやファンダメンタルズなどの情報も並行して確認するのが大切です。
投資に100%はないので、あくまでも判断材料として参考にしようね。
板取引はなんでスプレッドが発生しないの?
板取引では仮想通貨の投資家同士で取引を行うので、スプレッドが存在していません。
一方で取引所の運営会社を相手とする販売所では、通貨を高く売却して安く購入することで利益を上げています。このため一般的に3%前後のスプレッドが実質的な手数料として発生します。
販売所の取引手数料は基本的に無料ですが、スプレッドが広いと取引コストが大きくなるので、コストを抑えたい方は取引所を利用するのがおすすめです。
通貨の売買に慣れてきたら取引所に移行する投資家が多ですね。
bybit(バイビット)で仮想通貨の板取引はできる?
引用:https://www.bybit.com/ja-jp/recommended-info/content/bybit-how-to-use-blt123a123b123c/
bybit(バイビット)では板取引可能です。トレード画面の中央が取引板です。希望するレートを選んで買い/売りを選びましょう。
bybit(バイビット)なら板取引以外にもデリバティブ取引やレバレッジ取引ができるよ!
板取引のPost Onlyとは?
板取引には「Post Only」という注文オプションがあり、Maker注文がTaker注文になることを防いでくれる仕組みを指します。
手数料の小さなMaker注文だけが適用されるため、想定外のTaker注文による手数料を支払わずに済むのです。
Post Onlyを有効にした場合は、板に一部でも約定しそうな反対注文がある時にキャンセルされることは知っておきましょう。
スマホアプリで板取引を楽しめる日本の取引所は?
仮想通貨取引所によっては、板取引に対応していない場合もあるため注意しましょう。スマホアプリで板取引を楽しめる日本の取引所をまとめると、以下のとおりです。
それぞれホーム画面からすぐに板取引を楽しめるため、急に価格変動したとしてもすぐに対処できます。ただし、bitFlyerはビットコイン・イーサリアム以外の銘柄は板取引に対応していないため注意が必要です。
仮想通貨の板取引まとめ
販売所での取引と比べて板取引は初心者にとって難しい印象です。しかし板情報の見方を理解すれば迷わずに板取引ができるでしょう。
板取引を行うには板情報の見方だけでなくチャートやファンダメンタルズの分析も必要ですが、板を使いこなせるようになれば投資の幅を広げられます。
板取引を行うならGMOコインやCoincheckのように、各種手数料の安い取引所がおすすめです。販売所での取引に慣れたら板取引を覚えて、本格的な取引に取り組んでみましょう。
(監修者)内山貴博
保有資格
ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士、CFP®︎)、MBA(九州大学院経済学府 経営修士課程終了)、九州共立大学経済学部非常勤講師
プロフィール
証券会社に勤務後、2006年に独立。FP相談業務を中心に、セミナー、金融機関研修、FPや証券外務員の資格対策講座を担当。また、中小企業の経営者向けに経営と家計を融合したコンサルティングや、日本の生活やお金のことに疑問を抱える外国人向けのFP相談業務を開始。主な著書:「駆け出しFPの事件簿」「お金の使い方テク」。