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【2025年にも対応】仮想通貨の空売り(ショート)できるおすすめ取引所やメリットを紹介|ショートのコツややり方も解説


仮想通貨の空売りって一体なんのことですか?



価格が高いときに売って、下がってから買い戻すことを空売りって言うんだよ



だったら、2024年11月にビットコインが最高値を更新した後の今(2025年2月)は空売りのチャンスってこと?



このページの内容を読めば、今がチャンスかどうかの見極め方や、実際の空売りのやり方等が詳しく分かるよ
現物取引の下落相場において利益を上げることはできません。しかし仮想通貨のプロは信用取引を利用して、ピンチなはずの下落相場をチャンスに変えています。
仮想通貨の空売りを行うにはGMOコインやbitFlyer Lighthingなど、レバレッジをかけられる取引所の利用が必須です。
本記事では空売りの仕組みやメリット、やり方のコツについて紹介しています。新しいテクニックをマスターして有利な取引を行いましょう。
仮想通貨の空売り(ショート)とは


一般的な仮想通貨の取引では価格の低いときに購入して、高くなったときに売却します。一方、空売りは価格の高いときに売却して、低くなったときに購入する手法です。
- ロング:価格の低い時に購入して、高くなった時に売却する手法
- ショート(空売り):価格の高い時に売却して、低くなった時に購入する手法
例えば価格の下落が予想される通貨を売却し、さらに価格が下がったところで買い戻しを行います。そうすると、このときの売却価格と購入価格の差を利益として得ることが可能です。
仮想通貨の空売りでは口座に預けた資産を証拠金として、本来手元にないはずの仮想通貨を売却しています。このため証拠金を預け入れない現物取引では空売りができないので注意しておきましょう。



現物取引では空売りができなくて、信用取引ではできるんですね



信用取引は初心者にとって難しそうだよね。でもきちんと仕組みを理解していれば空売りからメリットを得られるよ
証拠金を担保に未保有の仮想通貨を売り価格下落後に買い戻す取引方法
空売りでは証拠金を担保にして、仮想通貨を保有していない状態で売り注文を出します。その後、価格が下がったタイミングで買い戻す取引方法です。
一般的に仮想通貨の取引では価格が低いときに購入し、高いときに売却します。一方、空売りでは売り注文から取引を始めるのが特徴です。
空売りは証拠金を担保とするため現物取引では行えません。空売りを行うにはレバレッジ取引に対応した取引所の利用が必要です。



売り注文から始めて、価格が下がったときに買い戻すのが特徴だよ
売り注文と買い注文の差額で利益が発生する
売り注文と買い注文の差額から利益が発生するのが空売りの仕組みです。
例えば、1BTC=500万円のときに新規で売り注文を出します。ビットコインの相場が半分の1BTC=250万円まで下がったタイミングで買い戻すと、差額の250万円が利益です。
空売りでは価格が高いときに売って、下がったときに買い戻します。そのため、仮想通貨の相場が下落していても、取引で利益を上げることが可能です。



投資の上級者は空売りを利用して、下落相場でも利益を獲得していますよ
仮想通貨の空売りのメリット


仮想通貨の空売りは信用取引による手法なので、難しそうなイメージがあります。しかし空売りにはメリットもあるので、以下の3つをチェックしておきましょう。
- 暴落相場でも利益を狙える
- ロングとショートの両建てでリスクヘッジができる
- 相場の下落時に利益を生む可能性がありリスク分散になる
暴落相場でも利益を狙える
本来、価格が暴落する相場において仮想通貨で利益を出すことは困難です。しかし空売りを行った場合、価格が暴落していても利益を上げられます。
仮想通貨の空売りを理解していれば、投資家にとってピンチの相場でもチャンスに変えられるのです。長期間にわたって下落相場が続くときには、空売りに挑戦してみるのが良いでしょう。



空売りがあるから下落相場でも市場を活性化できるんだ。価格の暴落に歯止めをかける役割も担う仕組みだね
ロングとショートの両建てでリスクヘッジができる
仮想通貨でもFXと同じようにロング(買い)とショート(売り)の両建てでポジションを持つことができます。両建てでポジションを持っていれば、見立てとは逆の値動きがあった場合でも損失を抑えられるのがメリットです。
どちらか一方のポジションだけを持っていると、逆方向に値動きした際に損切りされてしまいます。しかし両建てでポジションを持っていた場合には、ロングで損切りされてもショートで利益を上げられるので大きな損失を受けません。



損失を限りなくゼロに近づけられる手法なんですね
相場の下落時に利益を生む可能性がありリスク分散になる
空売りでは相場の下落時に利益を生む可能性があり、リスク分散につながります。
現物取引の場合、購入したときよりも価格が下がれば損失が出るので、損切りをするか価格が上昇するまで待つかを判断するのが一般的です。
しかし、空売りでは売り注文を出した時点よりも価格が下がることで、利益を上げられます。
価格の下落により現物取引で損失が出ていても、空売りで利益を上げていればリスク分散できると言えるでしょう。



売り注文から始めて、仮想通貨に投資する際もリスク分散が重要になるよ。価格が下がったときに買い戻すのが特徴だよ
仮想通貨の空売りのデメリット
仮想通貨の空売りにはデメリットも存在しています。取引を始める前に、デメリットについて確認しておきましょう。
- 売り注文後に相場が上昇した場合は損失となる
- ポジションを持ち続けると維持コストがかかる
- 取引所の定める基準を下回る場合は期限までに追加証拠金を入金する必要がある
売り注文後に相場が上昇した場合は損失となる
空売りは下落相場でも利益を上げられる取引方法です。その反面、売り注文後に相場が上昇した場合は損失が出ることを覚えておきましょう。
しかも現物取引とは異なり、損失がどんどん拡大する可能性もあります。証拠金を預け入れたことで保有する資金以上の取引が可能であり、大きな損失に注意が必要です。
空売りで大きな損失を防ぐために、価格が急騰した際の損切りラインを事前に決めておきましょう。



現物取引とは逆で、相場の上昇で損失が出るので注意しましょう
ポジションを持ち続けると維持コストがかかる
仮想通貨の空売りにおいては、売り注文を入れるとポジションを持つことになります。
ポジションを解消しないまま持ち続けることで、ほとんどの仮想通貨取引所ではレバレッジ手数料というポジション維持コストがかかるのです。
手数料の価格(割合)は取引所ごとに決まっており、手数料がかかるのは翌日に持ち越すタイミングになります。
これらの手数料はポジションを解消したタイミングで、証拠金の残高からまとめて引き落とされるので「数日間持ち続けてやっと利確した」ような状況だと、利益が帳消しになる可能性もあります。



注文を入れてから回収しないと手数料がかかるんだね
取引所の定める基準を下回る場合は期限までに追加証拠金を入金する必要がある
空売りを行うためには担保として証拠金が必要です。そのため、取引所が定める基準を下回る場合は、期限までに追加証拠金を入金しなければなりません。
もし期限までに追加証拠金を入金できなければ、強制的にポジションが解除され損失が出ます。
証拠金維持率の計算式は以下のとおりです。
証拠金維持率=(純資産-注文証拠金)/ポジション必要証拠金×100



売り注文を出したときに追加証拠金が必要になる可能性があるのは上昇相場のときだよ
【注意】Coincheck(コインチェック)では仮想通貨の空売りが終了していて再開の目処なし
仮想通貨の取引量が多く投資家から注目を集める取引所にCoincheck(コインチェック)があります。しかし2023年11月現在、Coincheck(コインチェック)では信用取引を停止しており、再開の目処は立っていません。
公式サイトにも、2020年3月からレバレッジ取引のサービス提供を終了した旨のメッセージが記載されています。
※Coincheckでは、2020年3月13日をもちまして、レバレッジ取引のサービス提供を終了いたしました。
信用取引の停止は2017年5月から続いているので、今後再開される見込みは薄いでしょう。
仮想通貨の空売りを行いたい場合は、信用取引に対応している別の国内取引所で口座を開設してください。



Coincheck(コインチェック)は気になっていたので空売りに挑戦できないのは残念です
仮想通貨の空売りできる国内取引所を紹介
仮想通貨の空売りができるおすすめの国内取引所は以下の3つです。
- GMOコイン
- DMM Bitcoin
- bitFlyer Lighthing
国内取引所は多数ありますが、信用取引に対応していないところもあるので注意しましょう。
GMOコイン
取引所名称 | GMOコイン |
取扱通貨種類 | 28種類 |
取引手数料 | 販売所:無料 取引所:Maker:-0.01%,Taker:0.05%(BTC,ETH,XRP,DAI) Maker:-0.03%,Taker:0.09%(その他) |
安全性/セキュリティ | コールドウォレット/マルチシグ/二段階認証 |
登録までの時間 | 10分 |
レバレッジ取引 | ◯ |
貸仮想通貨(レンディング) | ◯ |
暗号資産交換業者登録番号 | 関東財務局長第00006号 |
公式HP | https://coin.z.com/jp/ |
GMOコインのおすすめポイント
- 国内最多の26銘柄を取り扱う
- 人気の10銘柄で信用取引ができる
- レバレッジ取引に特化した高機能ツールを利用できる
GMOコインではビットコインをはじめ、代表的なアルトコインの信用取引にも対応しています。人気の10銘柄で信用取引ができるため、下落相場でも収益を狙いたい方におすすめです。
スマホアプリからの取引画面がシンプルなので、初めて空売りにチャレンジする場合でも迷う心配がありません。
また、本格的な信用取引を楽しむ方向けに、レバレッジ取引に特化した高機能ツールも用意されています。



10銘柄で信用取引できるから使いやすそうです



両建てにも対応しているし、リスクヘッジもできるよ
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
取引所名称 | DMM Bitcoin |
取扱通貨種類 | 38種類 |
取引手数料 | 0円 ※BitMatch取引手数料を除く |
安全性/セキュリティ | コールドウォレット(95%以上)/二段階認証/SSL |
登録までの時間 | 5分 |
レバレッジ取引 | ◯ |
貸仮想通貨(レンディング) | ✕ |
暗号資産交換業者登録番号 | 関東財務局長第000010号 |
公式HP | https://bitcoin.dmm.com/ |
DMM Bitcoinのおすすめポイント
- 信用取引に対応した銘柄数が多い
- 使いやすい取引ツールが用意されている
- スマートフォンから簡単に口座を開設できる
DMM Bitcoin最大の特徴は取り扱う38銘柄すべてが信用取引に対応していることです。日本円だけでなくビットコインやイーサリアムを証拠金として建てられるため、全46種類のバリエーションで信用取引ができます。
取引に使用するツールはPC用とiOS・Android用に分かれており、本格的なデイトレードからスマートフォンでのワンタッチ発注まで可能です。スマートフォン用のツールはシンプルなデザインなので、初心者の方でも混乱することなく使いこなせるでしょう。
DMM Bitcoinの口座はスマートフォンから簡単に開設でき、最短1時間ほどで取引を開始できます。仮想通貨の取引を行うなら口座を開設しておいて間違いのない取引所です。



33種類すべての銘柄で空売りができるんですね



取引量が多くて仮想通貨の空売りもできるから、迷ったらDMM Bitcoinで口座を開設しよう
bitFlyer Lightning(ビットフライヤー ライトニング)
公式HP:https://bitflyer.com/ja-jp/
取引所名称 | bitFlyer |
取扱通貨種類 | 6種類 |
取引手数料 | 0円 |
安全性/セキュリティ | コールドウォレット(80%以上)/マルチシグ/二段階認証/SSL |
登録までの時間 | 最短10分 |
レバレッジ取引 | ◯ |
貸仮想通貨(レンディング) | ✕ |
暗号資産交換業者登録番号 | 関東財務局長第00003号 |
公式HP | https://bitflyer.com/ja-jp/ |
bitFlyer Lightningのおすすめポイント
- ビットコインの取引量が国内最大級
- ビットコインFXと先物取引にも対応
bitFlyer Lighthingでは現物取引だけでなく、ビットコインFXや先物取引にも対応しています。
取扱銘柄は6種類のみですが、取引量が国内最大級を誇っています。流動性が高くスプレッド幅が比較的に狭いため、余計な費用をかけずに取引したい方におすすめです。
またアカウントロック機能や自動タイムアウトなどセキュリティ性が高いです。取引所のハッキング事件も珍しくありませんが、安全性の高いbitFlyer Lighthingなら安心して取引を行えるでしょう。



ビットコインに特化した取引のときに利用してみたいです



bitFlyer Lighthingはビットコインの取引量が国内最大級だからね!ただし両建てに対応していないからリスクヘッジできないことだけは注意しておこう
仮想通貨の空売り(ショート)ができない取引所-Coincheck(コインチェック)、bitbank(ビットバンク)



仮想通貨の空売りができるのはDMM BitcoinとGMOコイン、bitFlyer Lighthingだけなんですか?



国内の取引所では信用取引を行っているところが少ないんだ。空売りができない取引所もチェックしておこうか
人気の高い取引所で仮想通貨の空売りができないのは以下2つです。
- Coincheck(コインチェック)
- bitbank
2023年11月現在、これらの取引所は残念ながら仮想通貨の信用取引に対応していません。取引量が多く安定した取引ができるだけあって、空売りができないことに落胆する方も多いでしょう。
以前は信用取引に対応しており、空売りでの取引も可能でした。しかしCoincheck(コインチェック)は2017年5月からサービスを停止、bitbankは2019年3月をもってサービスを終了しています。
Coincheck(コインチェック)に関しては信用取引の再開の目処は立っていません。空売りを行いたい方は、本記事で紹介したDMM BitcoinやGMOコイン、bitFlyer Lighthingを利用しましょう。



空売りにチャレンジする方は信用取引に対応した取引所で口座を開設しようね
バイナンス・バイビットなどの海外取引所での空売り(ショート)はリスク大
Binance(バイナンス)・bybit(バイビット)など海外取引所で空売りにチャレンジするのは、国内取引所と比べてリスクが大きすぎます。なぜなら、海外取引所は金融庁の認可を受けておらず、利用が自己責任になるからです。
特にレバレッジ倍率が大きいほど、損をする額も大きくなる点には注意しておきましょう。



海外取引所での空売りは、一瞬で多額の借金を抱える可能性があるよ
仮想通貨の空売り(ショート)のやり方やコツを紹介


仮想通貨の空売りは仕組みを知っていれば誰でも挑戦が可能です。基本的には以下の2ステップで取引を行います。
- 注文方法を選ぶ
- 証拠金を入力する
- タイミングをみて買い注文を出し利益・損失を確定する
実際の取引を始める前にやり方を確認しておきましょう。
注文方法を選ぶ
空売りを行う場合は指値注文または成行注文から方法を選択します。
- 指値注文…売却する価格を指定してから取引を開始
- 成行注文…その時点で最も高い買い指値注文に対して売りが約定
初心者の方は基本的な注文方法である指値注文から始めるのが取引のコツです。またエントリーチャンスが訪れるタイミングはわからないので、あらかじめ注文数を決めておくとスムーズに取引を開始できます。



ストップ注文や逆指値注文でも空売りをできますが、まずは基本的な指値注文と成行注文を押さえておきましょう
証拠金を入力する
注文方法と注文数を決めたら証拠金を入力していきます。基本的に国内取引所のレバレッジ率は最大2倍までです。例えば証拠金として1万円を入金したら最大2万円分の取引ができます。
信用取引のデメリットはレバレッジ率が高ければ高いほど、大きなリスクを背負うことです。初心者はいきなり高いレバレッジをかけるのではなく、低レバレッジから取引を開始しましょう。



数量・価格・レバレッジを入力して、「売り」をクリックすれば売りポジションを保持できるよ
タイミングをみて買い注文を出し利益・損失を確定する
売り注文を出してポジションを持ったら、タイミングをみて買い注文を出し利益・損失を確定させましょう。
価格の下落が大きければ大きいほど、大きな利益を上げられます。その一方で、価格が上昇してしまうと損失が出るので注意してください。
DMM Bitcoinでは売りポジションだけでなく、買いポジションでも取引が可能です。取引での損失を抑えたい方は、売りと買いの両建てでリスクヘッジするのが良いでしょう。


タイミングをみて買い注文を出し利益・損失を確定する
売り注文を出してポジションを持ったら、タイミングをみて買い注文を出し利益・損失を確定させましょう。
価格の下落が大きければ大きいほど、大きな利益を上げられます。その一方で、価格が上昇してしまうと損失が出るので注意してください。
DMM Bitcoinでは売りポジションだけでなく、買いポジションでも取引が可能です。取引での損失を抑えたい方は、売りと買いの両建てでリスクヘッジするのが良いでしょう。



損失が出たときのために損切りラインを決めて取引しようね
仮想通貨の空売り、ショートポジションの注意点


仮想通貨の取引で空売りをする場合には以下の2つに注意しましょう。
- 追証やロスカットでの意図しない決済
- 証拠金を預け入れる必要がある
追証やロスカットでの意図しない決済
信用取引での損失により証拠金が一定水準を下回った場合、追加で証拠金を入金しなければなりません。証拠金を入金せずに追証を解消するにはポジションの決済が必要です。
また取引のリスクを軽減するためにロスカット制度も設けられています。口座に預け入れた証拠金の維持率が一定以下まで下がると、強制的に全ポジションが決済される仕組みです。
ロスカットとは、仮想通貨交換業者の決めた限度までポジションの含み損が大きくなった場合に、これ以上顧客の損失が拡大しないように、仮想通貨交換業者が強制的に決済する方法です。



追証やロスカットによって取引者が意図しない決済が生じるから注意しておこう
証拠金を預け入れる必要がある
信用取引を行うには証拠金をあらかじめ口座に入れておく必要があります。必要証拠金は以下の方法で計算が可能です。
必要証拠金=建玉数×建玉レート×1/2
例えば1BTCの価格が100万円のとき、必要証拠金は1BTC×100万円×1/2=50万円となります。国内取引所のレバレッジは最大2倍なので、50万円の証拠金で100万円分の仮想通貨を取引できる計算です。
信用取引では本来手元にない仮想通貨の取引を行いますが、最低限の証拠金が必要であることを覚えておきましょう。



証拠金のおかげで信用取引でも、10,000円などの少額から取引ができますね
仮想通貨の空売りをするうえで知っておきたい用語
仮想通貨の空売りにはいくつかの専門用語があります。空売りにチャレンジする前に、用語の意味をしっかり把握しておきましょう。
- 追加証拠金(追証)
- ロスカット・証拠金維持率
- ポジション(建玉)
追加証拠金(追証)
追加証拠金(追証)は担保を差し入れる信用取引において、証拠金が必要額を下回った際に発生します。追証が発生すると、証拠金の維持率を既定の割合まで戻す必要があります。
そのため、信用取引を続けるには証拠金を追加しなければなりません。証拠金の追加がないと、保有中の建玉が強制的に決済されるので注意してください。
ロスカット・証拠金維持率
ロスカットは取引所が決めた限度までポジションの含みが大きくなった際に、強制的に決済するシステムです。ロスカットのおかげで投資家は損失の拡大を防げます。
またロスカットのタイミングは証拠金維持率によって決まるのが一般的です。証拠金維持率は、必要証拠金に対する純資産の割合を示しています。
証拠金維持率50%以下や80%以下など、取引所ごとにロスカットのタイミングが異なるので確認しておきましょう。
ポジション(建玉)
ポジション(建玉)とは、レバレッジ取引において未決済の状態で保有している数量や注文のことです。
例えばレバレッジ取引で買い注文を出して、成立した場合にポジションを持った状態になります。またレバレッジ取引では買い注文をロング、売り注文をショートと呼ぶので覚えておいてください。
仮想通貨の空売り(ショート)に関連する最新ニュース
仮想通貨の空売りに関する最新ニュースをまとめました。
- 2023年6月:TUSDのプライムトラストを通じた発行・償還を一時停止する決定を受け、トレーダーが空売りを確立する動きに出る
- 2023年2月:仮想通貨銀行のシルバーゲート・キャピタルがアメリカで最も空売りされている銘柄として2位にランクイン
- 2023年1月:ヴィタリック・ブテリン氏が仮想通貨RAIの空売りで約1,200万円の利益を出している可能性が浮上
- 2022年12月:ファイルコイン(Filecoin/FIL)・ストージ(Storj/STORJ)が5日間で20%超の大幅下落
各ニュースについて、詳細を確認していきましょう。
2023年6月:TUSDのプライムトラストを通じた発行・償還を一時停止する決定を受け、トレーダーが空売りを確立する動きに出る


ステーブルコインTUSDの発行者であるTrustTokenが、ラスベガス拠点の信託会社プライムトラストを介したTUSDの発行と償還を一時停止すると発表したことで、トレーダーはショートポジションを取る行為と同様の動きを見せました。
オンチェーンのデータによると、あるトレーダーは一定のUSDCを担保として預けた後、その額に応じた量のTUSDを借り入れ、すぐにUSDCに交換しています。この借り入れと即売却の動きは、特定資産の空売りに使われる取引手法です。
これらの動きはTUSDの価格下落を見込んだトレーダーの動きとみられましたが、チャートを見る限り、発表後も大きな価格下落はなく堅調に推移しています。
6月に暗号資産の保管機関であるビットゴーがプライムトラストの買収を中止したことで、TUSDの信用の急落にはつながらなかったこともTUSDの価格が下落せずにとどまった背景として挙げられます。



リップルの裁判勝訴で仮想通貨全体への信頼感の高まりも多少関係してそうだね
2023年2月:仮想通貨銀行のシルバーゲート・キャピタルがアメリカで最も空売りされている銘柄として2位にランクイン
2023年2月には、仮想通貨銀行のシルバーゲート・キャピタルがアメリカでもっとも空売りされている銘柄としてランクインしました。
シルバーゲート・キャピタルは過去1年で90%近く下落しています。理由としては、2022年末に経営破綻したFTXが原因による法廷闘争に起因しています。



FTXの経営破綻はさまざまなところで影響を及ぼしたよ


2023年1月:ヴィタリック・ブテリン氏が仮想通貨RAIの空売りで約1,200万円の利益を出している可能性が浮上
2023年1月には、ヴィタリック・ブリテン氏がRAIの空売りで約1,200万円の利益を出していると予想されました。
RAIは目標3ドルとして定められたフロート型ステーブルコインです。
ステーブルコインとは、法定通貨と連動することを目的に設計された仮想通貨です。
しかし、3ドル前後の価格設定は使いづらいといったことから需要がなく、価格が暴落しました。
ブリテン氏は2022年5月頃から7か月にわたり、RAIのショートポジションを保持することで利益を出したと言われています。



ヴィタリック氏はイーサリアムの共同設立者だよ
2022年12月:ファイルコイン(Filecoin/FIL)・ストージ(Storj/STORJ)が5日間で20%超の大幅下落
2022年12月には、ファイルコイン(Filecoin/FIL)とストージ(Storj/STORJ)に大規模な空売りが仕掛けられ、5日間で20%前後暴落しました。
FIL


出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/filecoin/
ファイルコインは大規模なファイル共有プロトコルを持ちます。
しかし膨大すぎて「本当に意味があるのか?」と有用性に疑問を持った投資家が多かったことが暴落の原因とされています。
Storj


出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/storj/
ストージは、約36万5,000ドルのロングポジションが精算されたことで価格が暴落しました。



ロングポジションは「買い」を立てることだけど、精算するということは売るわけだから価格は落ちるよね
仮想通貨の空売りに関するよくある質問
仮想通貨の空売りに関するよくある質問として以下の7つを紹介します。
- ビットコインの空売りは禁止されている?
- ビットコインの空売りに手数料はかかる?
- ビットコイン初心者でも空売りは儲かる?
- 仮想通貨の空売り(ショート)に最適な期間・タイミングとは?
- 仮想通貨の空売りで借金を抱える可能性はある?
- 仮想通貨の空売りに税金はどのタイミングでかかる?
- 仮想通貨のオープンレートとクローズレートとは?
それぞれの質問について、確認していきましょう。
ビットコインの空売りは禁止されている?
2023年11月現在、どの取引所においてもビットコインの空売りは禁止されていません。
空売りは仮想通貨だけでなく、株やFXなどでも一般的に行われている取引方法です。ビットコインだけが禁止されている事実はないので安心してください。
ビットコインの空売りが禁止されているという噂は、2018年に開催されたG20で「ビットコイン空売りの規制が議題になるかもしれない」という推測が出どころです。
規制を検討するような話は出ておらず、今まで通りビットコインでも空売りはできます。
ビットコインの空売りに手数料はかかる?
ビットコインの空売り自体には手数料はかかりません。
ただし、買い注文を入れて一連の決済を完了したタイミングで、取引所によっては所定の手数料がかかります。
いくらか利益は出ていても手数料で利益が目減りすることはよく起こるので注意が必要です。
手数料が気になる方は、取引手数料が無料で使える「GMOコイン」を利用しましょう。
ビットコイン初心者でも空売りは儲かる?
ビットコイン初心者でも空売りで儲かる可能性はゼロではありません。しかし、大きな損失を負うリスクがあります。
実際、プロのトレーダーなら分析を実施したうえで、リスクを避けながら投資することは可能です。
一方で、初心者が空売り(ショート)すると予想と違う値動きをしたり、損失が出そうになった時でもうまく対応できずに更なる損失を負ってしまったり、危険だといえます。
安易な考えで空売りしようとしない方が賢明です。
仮想通貨の空売り(ショート)に最適な期間・タイミングとは?
仮想通貨の空売りに最適なタイミングは、長期的に価格が下落しているときです。リスクを抑えて長期的に利益を上げたいなら、下落時のショートポジションを保有しましょう。
数秒から数日単位の短期間で利益を出したい場合、相場の動きよりも値動きの「戻り売り」を狙うことが大切です。


仮想通貨の空売りで借金を抱える可能性はある?
仮想通貨の空売りで借金を抱える可能性は十分にあります。なぜなら、空売りでは証拠金を担保に実際に保有する資金よりも大きな額を扱っているからです。
例えば、10万円の証拠金で20万円分のポジションを持った場合、損失が出ると借り入れた10万円は借金になってしまいます。
このように、空売りを含むレバレッジ取引では、損失により借金を抱える可能性があることを覚えておきましょう。
仮想通貨の空売りに税金はどのタイミングでかかる?
仮想通貨を空売り(ショート)した場合は、買い戻しのタイミングで税金がかかります。
売買によって利損が発生したタイミングで税金がかかるのが一般的です。利益が出た場合には金額に応じて税金が異なるため、損益通算を必ず行いましょう。
仮想通貨のオープンレートとクローズレートとは?
仮想通貨のレートには、オープンレートとクローズレートが存在します。レートは常に動くものの、業者は土日が休みのため、取引できない期間があります。
オープンレートとは、業者が業務を開始する月曜日の午前7:00時点の相場を指します。一方で、クローズレートとは業者が業務を閉める土曜日の午前7:00時点の相場です。
オープンレートとクローズレートに乖離がある場合、本来の水準を大幅に下回った額でロスカットされるリスクがあります。


ビットコイン初心者でも空売りは儲かる?仮想通貨の空売りができる取引所まとめ
仮想通貨の空売りは下落相場でも効率良く利益を上げられる手法です。信用取引なので難しそうなイメージもありますが、仕組みさえ理解していれば初心者でも挑戦できます。
空売りができる国内取引所の中でもおすすめなのがGMOコインです。
仮想通貨の空売りはトレードのプロも使いこなす取引方法です。まずは少額取引でやり方のコツや感覚をつかんで、余裕のある範囲で空売りに挑戦していきましょう。


(監修者)小川和哉
保有資格
ファイナンシャルプランナー
プロフィール
ジャンルの垣根を超えたオールラウンドなアドバイスが特徴。ライフスタイルに合わせたお金のため方ふやし方、備え方など、オーダーメイド設計と適度なアフターフォローが特に20〜40代に好評。家庭の家計相談から個人事業主の経理・経営相談までお金に関することなら何でもワンストップで対応可能。
専門・得意分野
家計管理・節約・投資・経理/経営相談















