Zaifは「ネムの流通量が多い」「独自のトークンを扱う」といった強みをもつ取引所です。その一方、「手数料がやや高い」という口コミも見られます。
今回は、Zaifの手数料が本当に高いのかどうか、他の国内取引所との比較を踏まえて解説します。少しでもコストを削減できるように、損のない取引所はどこかをしっかり見極めましょう。
- Zaifはスプレッドが広い傾向にある。
- 他の取引所と比べると手数料がやや高い。
- 手数料を抑えられる取引所はGMOコイン。ムダなコストを避けたい方におすすめ。
もくじ(タップでジャンプ)
Zaif(ザイフ)の基本情報
名称 | Zaif |
おすすめ度 |
|
取引手数料 | 販売所 無料 取引所 Maker:0% Taker:0.1% |
送金手数料 | 0.0001~0.01BTC |
スプレッド | 約5~6% |
取引可能時間 | いつでも(不定期でメンテナンスあり) |
最小発注量 | 0,001BTC |
特徴 | 独自トークンを扱っている |
公式HP | https://zaif.jp/ |
Zaifは6種類の主要通貨の他に、複数のトークンを扱っています。
※トークン…既存のブロックチェーン上に作られた、企業や個人が発行する独自の仮想通貨
Zaifで多く取引されている仮想通貨
- Symbol取引量世界No.1
- XEM/JPY取引量世界No.1
2018年には不正アクセスによって約70億円の仮想通貨が外部流出する事件が起きましたが、現在は経営体制が一新され、セキュリティ面も向上しています。
Zaifはスプレッドが広い
買値 | 売値 | スプレッド | |
ビットコイン | 4,722,517 | 4,441,437 | 5.90% |
イーサリアム | 297,841 | 272,476 | 8.52% |
※2021年8月1日の情報です。
Zaifを利用する際にネックとなるのが、販売所スプレッドの広さです。※スプレッド…仮想通貨を買う時や売る時に発生する価格の差
公式HPにはスプレッド相当額0.1%~8.0%と記載があり、価格の急変時はさらにスプレッドが広がる可能性があることも明記されています。(参考:手数料一覧 - Zaif Exchange)
他の取引所と比較すると高めの設定になっているため、スプレッド分の出費を抑えたい方は注意しましょう。
Zaif(ザイフ)の手数料の種類
Zaifで取引をする際は、以下の手数料が発生します。
- 口座管理維持手数料
- 販売所取引手数料
- Orderbook trading手数料
- AirFX取引手数料
- ビットコイン送付手数料
- アルトコイン送付手数料
- 入金手数料
- 出金手数料
順番に見ていきましょう。
口座管理維持手数料
1万円未満 | 固定100円 |
1万円以上10万円未満 | 3% |
10万円以上50万円未満 | 5% |
50万円以上100万円未満 | 7% |
100万円以上 | 10% |
口座管理維持手数料は「本人確認を終えていないユーザーのみ発生する手数料」です。毎月1日0時時点の残高によって、同月15日に徴収されます。
Zaifを利用するなら、本人確認はすぐに済ませるようにしましょう。
販売所取引手数料
取引手数料 | 0% |
日次手数料 | 0.039%/日 |
スワップ手数料/2時間毎 | 最大値±0.375% |
Zaifの「かんたん売買」(販売所)を利用する際の取引手数料は無料です。
ただし、取引の際は0.1%~8.0%のスプレッドが上乗せされた状態で価格が提示されます。
Zaifの販売所スプレッドは他の取引所に比べると高い傾向にあるため、販売所メインで利用するなら別の取引所の方がコストを抑えられます。
Orderbook trading手数料
通貨ペア | Maker | Taker |
BTC/JPY | 0% | 0.1% |
XYM/JPY | 0% | 0.1% |
XYM/BTC | 0% | 0.1% |
XEM/JPY | 0% | 0.1% |
XEM/BTC | 0% | 0.1% |
BCH/JPY | 0% | 0.3% |
BCH/BTC | 0% | 0.3% |
Zaifでは取引所での取引のことを「Orderbook trading」と呼んでいます。Taker手数料が他の取引所と比べると高めに設定されているので、利用の際は注意が必要です。
AirFX取引手数料
取引手数料 | 0% |
日次手数料 | 0.039%/日 |
スワップ手数料/2時間毎 | 最大値±0.375% |
AirFXでは、FXのようにレバレッジをかけた取引が可能です。公式ホームページには取引手数料無しと記載がありますが、日次手数料やスワップ手数料がかかる点を見落とさないようにしましょう。
ビットコイン送付手数料
BTC送金手数料 | 0.0001~0.01BTC |
他のウォレットや口座にビットコインを送る際は、送付手数料が必要です。
送付手数料が0.01BTCの場合、ビットコイン100万円を送金すると手数料が1万円かかる計算になります。
アルトコイン送付手数料
XYM送金手数料 | 2〜20XYM |
XEM送金手数料 | 2〜20XEM |
MONA送金手数料 | 0.001〜0.1MONA |
BCH送金手数料 | 0.001〜0.01BCH |
ETH送金手数料 | 0.01〜0.05ETH |
アルトコインを送金する際の手数料は上記の通りです。
送金を定期的に行うなら、できるだけまとめて送金するようにしましょう。コストカットを目指すなら、送金手数料が無料のGMOコインかDMM Bitcoinを利用するのも1つの手です。
入金手数料
銀行振込 | 自己負担 |
コンビニ入金 | 3万円未満:495円 3万円以上:605円 5万円以上:605円+200円(印紙税) |
ペイジー入金 | 3万円未満:495円 3万円以上:605円 |
Zaifの振込口座は住信SBIネット銀行となっているため、住信SBIネット銀行から入金すれば振込手数料が無料で済みます。土日や営業時間外でも入金スピードが速い点も優秀です。
住信SBIネット銀行以外の銀行振込は、各金融機関の手数料に準じた料金を支払う必要があります。営業時間外に振り込むと反映に時間が掛かるというデメリットもおさえておきましょう。
出金手数料
日本円の銀行振込 | 50万円未満:385円 50万円以上:770円 |
Zaifでは出金にも手数料がかかります。利用の際はできる限りまとめて出金して、ムダのない運用を心掛けてください。
Zaif(ザイフ)の手数料が高すぎると言われる理由
ここからは、Zaifの手数料が高いと指摘される理由をお伝えします。
- スプレッドが広すぎる
- コンビニ入金手数料が高すぎる
スプレッドが広すぎる
買値 | 売値 | スプレッド | |
Zaif | 4,722,517 | 4,441,437 | 5.90% |
DMM Bitcoin | 4,628,429 | 4,521,288 | 2.31% |
GMOコイン | 4,639,340 | 4,506,722 | 2.86% |
※2021年8月1日のビットコインの情報です。
Zaifの販売所スプレッドは他の取引所よりも広く設定されています。スプレッド分が目減りしてしまうため、他の取引所よりも収益が上がりにくいのがデメリットといえます。
また、短期で売買を繰り返す人にとっても、スプレッドの広さはネックになるでしょう。
コンビニ入金手数料が高すぎる
Zaif | 3万円未満:495円 3万円以上:605円 5万円以上:605円+200円(印紙税) |
bitFlyer | クイック入金:無料~330円 |
コンビニ入金に対応しているbitFlyerと比較すると、Zaifのコンビニ入金手数料は高めの設定となっていることがわかります。
このほか、入出金手数料や送金手数料も他の取引所よりも比較的高いため、Zaifを利用する際はコスト面も考慮しながら運用してください。
Zaif(ザイフ)の手数料を他の国内取引所との比較
入金手数料 | 出金手数料 | 仮想通貨入金手数料 | 仮想通貨送金手数料 | 取引所手数料 | |
Zaif![]() |
銀行振込:自己負担 コンビニ入金:495円~605円 ペイジー入金:495円~605円 |
50万円未満:385円 50万円以上:770円 |
無料 | 0.0001~0.01BTC | 銘柄により変動(BTC/JPY ※Maker:0% Taker:0.1%) |
bitFlyer |
銀行振込:無料 クイック入金:無料~330円 |
220~770円 | 無料 | 0.0004BTC | 無料 |
Coincheck |
銀行振込:無料 コンビニ入金:770〜1,018円 クイック入金:770円〜 50万円以上 入金金額×0.11% + 495 円 |
407円 | 無料 | 変動手数料制 | 無料 |
GMOコイン |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 | ※Maker:-0.01% Taker:0.05% |
DMM Bitcoin |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料(販売所) |
bitbank |
無料 | 550円~770円 | 無料 | 0.0006BTC | 銘柄により変動(BTC/JPY ※Maker:-0.02% Taker:0.12%) |
他の国内取引所に比べ、Zaifは全体的に手数料が高いです。手数料の削減を重視するなら、無料の手数料が多いGMOコインやDMM Bitcoinがおすすめです。
Zaif(ザイフ)の手数料が高すぎるまとめ
手数料や販売所スプレッドを比較すると、Zaifは他の取引所よりも手数料が高いといえます。Zaif独自のトークンは魅力的ではありますが、コストカットを優先するなら別の取引所の利用も視野に入ります。
手数料の安さで注目されているのはGMOコインです。入出金手数料や送金手数料が無料で、オリコン顧客満足度No.1の実績もあり利用者が増えています。
自分の運用方法に合った取引所を見つけて、仮想通貨運用の収益を少しでも伸ばしていきましょう!
- Zaifはスプレッドが広い傾向にある。
- 他の取引所と比べると手数料がやや高い。
- 手数料を抑えられる取引所はGMOコイン。ムダなコストを避けたい方におすすめ。

(監修者)小川 和哉 http://mclinic.jp/
ファイナンシャルプランナー
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