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USDC(USD Coin)の買い方|米ドル連動型ステーブルコインの将来性を解説
USDCが便利と聞いたよ!どんな仮想通貨なのかな?
米ドルと価格が連動していて、将来的には決済手段として普及するかもしれないよ。
USDC(USD Coin)はドルと価格が連動するステーブルコインです。信頼性が高く、2021年にはクレジットカード決済大手のVISAに導入されました。
今回は、USDCの買い方や将来性を徹底解説します。下落相場でも需要の高いUSCDの将来性を、今のうちに探っておきましょう。
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USDC(USD Coin)とはどんな仮想通貨?特徴を解説
通貨名 | USD Coin |
シンボル | USDC |
注目度 |
|
取扱取引所 | Binance・Bybit・KuCoinなど |
時価総額 | ¥4,780,923,988,970 (2023年3月18日時点) |
公式HP | https://www.centre.io/usdc |
USDCとは、米ドルと価格が連動したステーブルコインです。
※ステーブルコイン…安定した価格を実現するように設計されている通貨
USDCの特徴は以下の通りです。
- イーサリアムベースの仮想通貨であり「ERC20」という規格で統一されている
- 米ドルと1:1で価格が連動する法定通貨担保型のステーブルコイン
- 運営企業のCircleに大手証券会社のゴールドマンサックスがついており毎月大手会計事務所からも監査を受けていることで信頼性が高い
- VISAのグローバルネットワークに追加されており送金などの実利用が可能
イーサリアムベースの仮想通貨であり「ERC20」という規格で統一されている
出典:USD Coin
USDCは、イーサリアムブロックチェーン上に構築されたERC-20トークンです。
ERC-20規格に基づくトークンは35万以上存在し、USDTやDAIなどのステーブルコインもERC-20規格で作られています。
ERC-20規格のUSDCは、以下の操作が可能です。
安定した価値を保ちつつ、DeFi(分散型金融)を使って利回りを得られるため、仮想通貨の運用に広く利用されています。
マルチチェーンに対応していて、SolanaやBSCなどのネットワークでも利用できるよ。
米ドルと1:1で価格が連動する法定通貨担保型のステーブルコイン
USDCは米ドルの価格に連動した、法定通貨担保型のステーブルコインです。
- 法定通貨担保型…ドルや円などの法定通貨を担保にする。例:USDC・USDT
- 仮想通貨担保型…ビットコインなど、特定の仮想通貨を担保にする。例:DAI
- 無担保型…担保を保有せず、通貨の供給量を調整して価格を安定させる。例:UST
法定通貨担保型のステーブルコインは、発行枚数と同じ量の資産を保有して通貨の信用を担保しています。
USDCは裏付け資産が公開されており、十分な資産が担保されていることから信用性の高いステーブルコインとして知られています。
2022年にステーブルコインのUSTが大暴落した際、他のステーブルコインにも若干の価格変動が見られたんだけど、USDCはすぐに価格を戻したんだ。
運営企業のCircleに大手証券会社のゴールドマンサックスがついており毎月大手会計事務所からも監査を受けていることで信頼性が高い
運営元のCircle社は、大手証券会社のゴールドマンサックスから巨額の資金調達に成功しています。
また、USDCはCircle社と大手取引所のコインベースが共同でローンチしており、信頼の厚さから広く普及が進みました。
USDCは、裏付け資産について毎月監査を受けているよ。透明性の高さから、仮想通貨の運用や価値の保存に利用する人が多いんだ。
VISAのグローバルネットワークに追加されており送金などの実利用が可能
USDCは、VISAカードによる決済手段として導入されています。
ステーブルコインは現実世界とデジタル世界をつなぐ役割が期待されており、Visaはいち早く開発に乗り出しました。
「VISAで使える」という理由から、USDCを決済手段として採用するサービスが増えるかもしれません。
実利用に最も近く、かつ将来的にドルの代わりに利用できる可能性があることからも、保有している人が増えています。
取引所で換金しなくても、そのままお店で買い物に使えたら便利だよね!
USDCとUSDTの違いや交換方法
通貨名 | USDC | USDT |
運営会社 | Circle社 Coinbase社 | Tether社 |
発行年 | 2018年 | 2015年 |
時価総額ランキング (2022年3月18日時点) | 5位 | 3位 |
USDTは取引量が多く、取扱ペア数も多数用意されています。
一方、USDCは裏付け資産の透明性が高く、信頼の厚いステーブルコインといえます。
取引に利用しやすいのはUSDT、資産の保管に向いているのはUSDCなんだね。
USDCとUSDTは、海外取引所やDeFi(分散型金融)を利用すれば交換できるよ。
USDC(USD Coin)/JPYの2023年現在のチャートと価格変動
USDCは安定して1ドルに近い価格帯を推移しています。
価格の変動が大きかったのは2020年の1~3月頃です。2020年1月30日には1.044ドル、2020年3月18日には0.9702ドルを記録しました。
その後は落ち着いた価格推移を見せ、現在に至ります。
ここからは、USDCの価格動向を日本円レートで見ていきましょう。
- 2021年9.10.11.12月:右肩上がりに110円前後を推移
- 2022年3.4月:円安の影響を受け、110円台前半から120円台後半まで価格上昇
- 2022年5月:円安やLUNA(Terra)価格の変動に影響を受け価格上昇、最高値の130円台を記録
- 2022年10月:円安の影響を受けUSDCの価格は上昇し一時150円台を突破する
- 2023年1月:151円に到達した円高が落ち着くとともにUSDC価格も下落
- 2023年3月:3月10日にシリコンバレー銀行が経営破綻しUSD大暴落もUSDCは耐える
2021年9.10.11.12月:右肩上がりに110円前後を推移
2021年1月に103円台をつけていたUSDCは、円安の進行とともに円換算での価格を上昇させています。
9月には110円台、12月末には115円台を記録しました。
2021年の始めは103円台だったんだね!最近はかなり円安が進んでいることが分かるよ。
2022年3.4月:円安の影響を受け、110円台前半から120円台後半まで価格上昇
2022年の3月から4月にかけて、USDCはJPYレートで上昇を続けます。
インフレ対策のために利上げの動きを見せているアメリカに対し、日本は超低金利政策を維持する姿勢を崩していません。アメリカとの金利差が拡大し、円安が加速しました。
円安の影響を受け、3月初頭には114円台だったUSDCは、4月末には129円台まで上昇しました。
2022年5月:円安やLUNA(Terra)価格の変動に影響を受け価格上昇、最高値の130円台を記録
円安進行が続き、5月上旬には130円台を記録しました。その後5月下旬には円安にブレーキがかかり、一時126円まで価格を戻しています。
上記は5月のUSDC/USDチャートです。
5月にはステーブルコインUSTとLUNAの崩壊によって、仮想通貨市場全体が暴落しました。ドルと連動していたUSTのペッグが外れたことで、ステーブルコインへの信用が揺らぎ、一時はUSDTが大きく売られるという事態も起きています。
USDTが一時0.97ドル台まで下落する一方で、USDCは一時1.007ドル台をつけました。信頼性の高いステーブルコインが求められた結果、USDTからUSDCに避難する人が続出したのです。
とはいえ、USDCはすぐに価格を安定させているよ。テラショックを経て、USDCはさらに信頼度を高めたかもしれないね。
2022年10月:円安の影響を受けUSDCの価格は上昇し一時150円台を突破する
2022年10月はアメリカの政策金利がFRBによって上昇したことを受け、利上げしていない円は円安になりました。
ドルにペッグしているUSDCも円安ドル高の影響を受けるため、価格は上昇し一時150円台を突破しました。
2023年1月:151円に到達した円高が落ち着くとともにUSDC価格も下落
2023年1月、アメリカは引き続き政策金利を高水準で維持じていますが、日本銀行がイールドカーブコントロールの上限幅を0.25%から0.5%へ拡大(実質的な利上げ)したことによって、円高方向に進みUSDC価格も1月末には約130円に下落しました。
今後も日本銀行がイールドカーブコントロールの上限幅の拡大や利上げを進めていけば、USDCの価格はより下落していくよ!
2023年3月:3月10日にシリコンバレー銀行が経営破綻しUSD大暴落もUSDCは耐える
2023年3月10日、アメリカのシリコンバレー銀行が経営破綻しました。
ドルの信用不安による下落によってUSDは暴落し、USDCを運営するCircle社がシリコンバレー銀行に準備金の8%を未処理のまま滞留していることを発表し、一時0.9ドル付近まで価格がディペッグしました。
ただ、現在はディペッグが元通りになっており、シリコンバレー銀行の破綻問題は落ち着いているため価値が暴落する可能性は低いでしょう。
USDC(USD Coin)の購入方法・買い方|どこで買うのか解説
USDCは国内取引所では取り扱われていないため、海外取引所を使って購入する必要があります。国内取引所で送金用のビットコインを用意し、海外取引所に送って取引を行いましょう。
USDCの購入方法・買い方の流れは以下の通りです。
- Coincheck(コインチェック)で無料口座開設をする
- Coincheck(コインチェック)でビットコインを購入する
- 海外の仮想通貨取引所でUSDC(USD Coin)を購入する
1.Coincheck(コインチェック)で無料口座開設をする
まずは国内取引所の口座を開設します。大手の取引所であるCoincheckを利用するのがおすすめです。
Coincheck公式ホームページにアクセスし、「会員登録」より無料登録を行ってください。
「かんたん本人確認」を選べば5分ほどで登録できます。本人確認書類として、運転免許証かマイナンバーカードを用意しておきましょう。
登録すると、最短1日で口座開設完了のメールが届くよ。USDCをすぐ買えるように、先に登録を済ませておこう。
2.Coincheck(コインチェック)でビットコインを購入する
口座が開設されたら、ビットコイン購入用の日本円を入金します。3種類の入金方法のうち、手数料が安く送金制限のない銀行振込がおすすめです。
入金反映後、海外取引所に送るビットコインを購入しましょう。
- 販売所で購入…スマホから簡単に購入できる。難しい知識がなくても利用できるので初心者におすすめ
- 取引所で購入…ブラウザから購入できる。難易度は上がるが、コストを抑えられるので取引に慣れてきた人におすすめ
取引量の多いビットコインや、送金手数料の安いXRP(リップル)を購入するといいよ。
3.海外の仮想通貨取引所でUSDC(USD Coin)を購入する
出典:Binance Spot
Coincheckで購入したビットコインを、USDCを購入できる海外取引所に送金します。日本語に対応しているBinanceやBybitがおすすめです。
Binance(バイナンス)で送金する方法
CoincheckからBinanceに送金する手順は以下の通りです。
- Binanceのビットコイン入金用アドレスを取得
- Coincheckの「暗号資産の送金」からビットコインを選択
- 送付先の宛先にBinanceの入金アドレスをコピーし、送金先に登録
- 送金額を設定してBinanceに送金する
送金先アドレスや送金先ネットワークを間違うと、ビットコインを失う恐れがあります。必ず確認した上で送金してください。
着金したビットコインを使って、USDCを購入しましょう。
Binanceでは現物トレードの他に、Binance Convertを使って簡単にトレードすることもできます。
なお、海外取引所は国内の金融庁の許可が下りていないから、利用は自己責任となる点に注意しよう。
Bybit(バイビット)で送金する方法
Bybitへ仮想通貨を送金する方法は以下の手順で行えます。
- Bybit公式サイトへログイン
- 画面右上資産→現物アカウントから入金
- 入金アドレスを取得
- Coincheckの仮想通貨送金から入金アドレスを入力
入金アドレスは1文字でも間違えると入金できず資産を失ってしまうため、必ずコピペで行いましょう。
USDC(USD Coin)の将来性は?話題の仮想通貨の価格動向を考察
ここからは、USDCの今後の将来性について見ていきましょう。
- 2022年には円安が1ドル134円程度まで進むと予想されている
- VISAネットワークからグローバルな決済・送金手段として普及する可能性が高い
- 取引所内での通貨ペアとして普及する可能性が高い
2023年末には1ドル129円まで進むも日銀やFRBの動向次第で変動すると予想
三井住友DSアセットマネジメントによると、2023年には1ドル129円まで進むと予想されています。
米国は2022年から行われている急激な利上げが2023年には停止・利下げの可能性がある一方で、日本銀行はマイナス金利の解除やイールドカーブコントロールの上限幅拡大の可能性が高いため、円高相場になると考えられます。
シリコンバレー銀行の破綻のような問題が起きれば米国の金融政策が変更される可能性がありますが、政策金利はすでに5%付近まで上昇しているためこれ以上の利上げは経済の衰退も考慮すると考えづらいでしょう。
SVB経営破綻で米ドルは暴落危機を迎えるもUSDCが4400億円分を補足し有用性が高まる
イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリンと名前を冠したウォレットが、シリコンバレー銀行の破綻後に価格が1ドルから乖離していたUSDCを購入し下支えしました。
その結果、Circle社はシリコンバレー銀行に準備金の8%に当たる4400億円を預けていましたが「不足分が生じてもUSDCをアメリカドルと1:1の比率で換金できるようにする」と発表しています。
VISAネットワークからグローバルな決済・送金手段として普及する可能性が高い
USDCはVISAネットワークにて開発が進められており、今後は決済・送金手段として普及する可能性が高いと考えられています。
USDCをそのまま決済に使えるようになり、取引所で法定通貨に換金する手間を減らせます。利便性の高い通貨として、USDCを選ぶ人が増えるかもしれません。
仮想通貨の取引で得た利益をステーブルコインに替えている人は多いはずだ。そのまま決済できたら便利だよね。
取引所内での通貨ペアとして普及する可能性が高い
海外取引所ではUSDT建てで購入できる仮想通貨が非常に多いものの、今後はUSDCも通貨ペアとして普及する可能性があります。
2022年6月時点、BinanceではBTC・ETH・ADAなどの18銘柄がUSDCで購入可能です。
USDCの需要が高まれば通貨ペアも増え、取引の手段としてUSDCが利用しやすくなるでしょう。
信頼性の高いUSDCがもっと普及するといいね!
USDC(USD Coin)に関するよくある質問
ここからは、USDCに関するよくある質問を紹介します。
- USDCのステーキングは可能?
- USDCは国内の取引所でも購入可能?
- USDCを日本円にする方法は?
USDCのステーキングは可能?
USDCはステーキングに対応しています。
海外取引所のBinanceを利用すれば、手軽にUSDCのステーキングを始められます。2022年6月時点での年利は2.79%です。
ステーキングを活用すれば利回りが得られるよ。価格の安定しているUSDCでステーキングができるのはうれしいよね。
USDCは国内の取引所でも購入可能?
USDCは国内取引所では購入できません。
購入の際は、国内取引所でビットコインなどの仮想通貨を用意し、海外取引所に送ってUSDCを取引してください。
CoincheckやBinanceを使えば、意外と簡単にUSDCを購入できるよ。
USDCを日本円にする方法は?
USDCを日本円に換金する方法は、以下の手順で行えます。
- 海外取引所でUSDCを他の仮想通貨と換金する
- 換金した仮想通貨を国内取引所へ送金する
- 送金した仮想通貨を日本円に換金する
送金や売却複数回繰り返すため取引所によっては手数料がかさむことに注意しましょう。
USDC(USD Coin)の買い方や将来性まとめ
USDC(USD Coin)は米ドルと価格が連動したステーブルコインです。信頼性の高さから発行枚数を伸ばしており、将来的には決済手段としての普及も見込まれています。
USDCは海外取引所で取引できます。国内取引所のCoincheckでビットコインを購入し、海外取引所に送ってUSDCを買うのがおすすめです。
仮想通貨の運用や資産の保存のために、USDCの購入を検討してみましょう。
(監修者)新井智美
保有資格
CFP(R)認定者・一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)・DC(確定拠出年金)プランナー・住宅ローンアドバイザー・証券外務員
プロフィール
個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、現在は年間300本以上の執筆・監修をこなし、これまでの執筆・監修実績は2,500本を超える。
専門・得意分野
家計・ライフプランニング, 住宅ローン・不動産, 老後資金, 教育資金, 結婚, 出産・子育て, セカンドライフ, 株式, 投資信託, NISA・iDeCo, 不動産投資, ふるさと納税