

NEAR Protocol(NEAR)は、他のブロックチェーンとの相互運用が進んでいる注目のプロジェクトです。多くの企業や投資家から資金調達を受けており、2021年に高騰を記録しました。
今回は、NEARの買い方や将来性について徹底解説します。イーサリアムとの共存が可能なNEARの価格動向を、今のうちに探っておきましょう。
- NEAR Protocol(NEAR)は、シャーディング技術によって高速処理を実現したプロジェクト。
- 他のブロックチェーンと連携できるブリッジ機能の開発が進んでいる。
- NEARは海外取引所で購入可能。まずはCoincheckで仮想通貨を準備し、海外取引所に送ってNEARを購入するのがおすすめ。
もくじ(タップでジャンプ)
NEAR Protocol(NEAR)とはどんな仮想通貨?特徴を解説
通貨名 | NEAR Protocol |
シンボル | NEAR |
注目度 |
|
取扱取引所 | Binance・Bybit・KuCoin |
時価総額 | ¥540,186,444,752 (2022年5月中旬時点) |
発行枚数 | 上限枚数:1,000,000,000枚 |
公式HP | https://near.org/ |
NEAR Protocol(ニアプロトコル/NEAR)とは、高速処理に強みを持つブロックチェーンプロジェクトです。イーサリアムとの連携が可能で、多くの企業や投資家から注目を集めています。
2022年5月中旬時点、時価総額ランキングは22位です。公式ツイッターのフォロワー数は47万人を超えています。
NEAR Protocolの特徴は以下の通りです。
- スマートコントラクトの利用が可能なプラットフォームを提供する仮想通貨
- 「Nightshade」というシャーディング技術によりスケーラリビティ(処理速度)問題を解決
- ブリッジ機能「Rainbow」によりイーサリアム間とのトークンの行き来が可能に
- NEAR Protocolで取引をする際の手数料(ガス代)として使用される独自トークン「NEAR」を発行
スマートコントラクトの利用が可能なプラットフォームを提供する仮想通貨
NEAR Protocolは、スマートコントラクトを利用できるプラットフォームを開発しています。
スマートコントラクトは、イーサリアムなど多くの仮想通貨に実装されています。その中でもNEAR Protocolの独自性として挙げられるのは、「高速処理の実現」と「イーサリアムとのブリッジ機能」です。

「Nightshade」というシャーディング技術によりスケーラリビティ(処理速度)問題を解決
NEAR Protocolは、「Nightshade(ナイトシャード)」というシャーディング技術によって、スケーラビリティ問題の解決を図っています。
- スケーラビリティ問題…ブロックチェーンの利用増加に伴う処理速度の遅延、手数料の高騰
- シャーディング…データを細かく分解し、処理を分散することで高速処理を実現する仕組み
シャーディングはイーサリアムにも導入される予定の技術ですが、NEAR Protocolはイーサリアムに先んじて実装を行っています。

ブリッジ機能「Rainbow」によりイーサリアム間とのトークンの行き来が可能に
NEAR Protocolのブリッジ機能「Rainbow」によって、イーサリアムとNEAR Protocol間の連携が可能になりました。イーサリアムベースのトークンやNFTなどを、相互のチェーン上で移動できます。
また、他のブロックチェーンとの相互運用を目指し、「Aurora」「Octopus Network」などのプロダクトが稼働しています。Aurora上ではSushiSwapなど80以上のプロジェクトが実装されました。
NEAR Protocolで取引をする際の手数料(ガス代)として使用される独自トークン「NEAR」を発行
仮想通貨NEARは、NEAR Protocol上のネットワークで使用される独自トークンです。主な用途は以下の通りです。
- 手数料の支払い…取引などで発生するガス代
- ステーキング…NEARを一定期間保有することで利回りを得られる
- ガバナンス投票…ネットワーク運営に関わる投票に参加できる
NEAR Protocol(NEAR)の2022年現在のチャートと価格変動
ここからは、NEAR Protocol(NEAR)のチャートと価格変動を見ていきましょう。
- 2021年9-10月:イーサリアム関連銘柄の価格上昇に影響を受け、600円台から1,400円台まで価格上昇
- 2022年1月:Web3.0の普及加速へ向け約170億円の資金調達に成功、最高値2,300円台を更新
- 2022年3-4月:約433億円の資金調達に成功、1,100円台から2,200円台まで高騰
- 2022年5月:1,200〜1,600円台を推移、今後の動きに注目
2021年9-10月:イーサリアム関連銘柄の価格上昇に影響を受け、600円台から1,400円台まで価格上昇
NEARは2020年に上場し、仮想通貨市場が上向きだった2021年4月・10月前後に価格を上げました。特に9~10月にかけて、イーサリアム関連銘柄の価格上昇に連動する形で上昇しています。
10月25日には、DeFiに特化した900億円規模のファンドの立ち上げを発表しました。プロジェクトの活況も相まって、翌日の10月26日には約1,400円台まで高騰しています。

2022年1月:Web3.0の普及加速へ向け約170億円の資金調達に成功、最高値2,300円台を更新
2021年12月前後より仮想通貨市場は冷え込みを見せ始め、NEARも一時790円台まで下落します。
しかし、2022年1月には大型の資金調達に成功し、最高値となる2,300円台を更新しました。
仮想通貨市場が停滞する中、逆行する形で価格を上げたNEARは注目を集めました。

2022年3-4月:約433億円の資金調達に成功、1,100円台から2,200円台まで高騰
2月には相場全体の停滞に引きずられる形となり、NEARも一時890円台まで価格を落としました。
しかし、3~4月には資金調達のニュースが好材料となり、再び2.300円台まで高騰しています。


2022年5月:1,200〜1,600円台を推移、今後の動きに注目
5月に入り、仮想通貨市場は全体的に下落しています。株式市場の急落やステーブルコイン「UST」の暴落に影響を受け、NEARも800円台まで価格を下げています。


NEAR Protocol(NEAR)の購入方法・買い方|どこで買うのか解説
NEAR Protocol(NEAR)は海外取引所で購入できます。海外取引所は日本円での取引に対応していないため、国内取引所で用意した仮想通貨を送って取引を行いましょう。
NEAR Protocolの購入方法・買い方の流れは以下の通りです。
1.Coincheck(コインチェック)で無料口座開設をする
まずは国内取引所の取引口座を開設します。おすすめの取引所は、スマホから手軽に仮想通貨を購入できるCoincheckです。
Coincheckの公式ホームページにアクセスし、「会員登録」から無料登録を行ってください。
「かんたん本人確認」を使って登録すれば、5分ほどで登録作業が完了します。本人確認書類として、手元に運転免許証かマイナンバーカードを用意しておきましょう。

2.Coincheck(コインチェック)でビットコインを購入する
開設された取引口座に、仮想通貨を購入するための日本円を入金します。
入金方法は銀行振込・コンビニ入金・クイック入金から選べます。手数料が安く済む銀行振込がおすすめです。
口座に入金が反映されたら、海外取引所への送金に使う仮想通貨を購入します。NEARの売買にそのまま使えるビットコインを選ぶと、スムーズに取引できます。
3.海外の仮想通貨取引所でNEAR Protocol(NEAR)を購入する
出典:Binance Spot
Coincheckで準備したビットコインを、NEARを購入できる海外取引所に送金しましょう。
Binance(バイナンス)を利用する際の流れは以下の通りです。
- Binanceで無料口座開設する
- ビットコインの入金用アドレスをコピーする
- Coincheckの「暗号資産の送金」からビットコインを選択
- 送金先の宛先にBinanceの入金用アドレスをコピーし、送金先を登録する
- 送金したい額を入力してビットコインを送金する
Binanceのウォレットにビットコインが届いたら、NEAR Protocolを購入します。トレードの「コンバート」か「現物」を使って、ビットコインとNEARの取引を行ってください。

NEAR Protocol(NEAR)の将来性は?話題の仮想通貨の価格動向や今後の上げ幅を考察
ここからは、NEAR Protocol(NEAR)の今後の将来性や、価格動向・上げ幅について見ていきましょう。
- 2026年には約63.3ドル(約8,200円台)にもなり得るとの海外投資家の意見あり
- 2025年の時価総額が800億ドル(約10兆円)以上と予測されるNFT市場の需要増に伴い価格の上昇が期待できる
- 2022年だけで複数のファンドから総額約600億円の資金調達に成功しており期待も高い
2026年には約63.3ドル(約8,200円台)にもなり得るとの海外投資家の意見あり
海外の仮想通貨価格予想サイト「CryptoNewsZ」による、NEAR Protocol(NEAR)の予想価格は以下の通りです。
- CryptoNewsZ…2026年に21.52ドル(約2,750円台)に到達
- Wallet Investor…2026年に63.297ドル(約8,100円台)に到達
※2022年5月中旬の為替レートで計算
2025年の時価総額が800億ドル(約10兆円)以上と予測されるNFT市場の需要増に伴い価格の上昇が期待できる
NEAR ProtocolではさまざまなdApps開発が進んでおり、今後はNFT関連のプロジェクト拡大も予想されています。
急速な拡大を見せるNFT市場において、手数料が安く処理速度の速いNEAR Protocolは存在感を増す可能性があります。

2022年だけで複数のファンドから総額約600億円の資金調達に成功しており期待も高い
NEAR ProtocolやNEAR基盤のプロジェクトは、2022年以降も多くの資金調達に成功しています。
- NEAR基盤のDEX「Trisolaris」が約5.5億円の調達に成功
- NEAR Protocolが約430億円の資金調達を実施
- NEAR基盤のウォレット「Sender Wallet」がBinanceなどから資金調達に成功
- NEAR基盤のDeFi「Bastion」が約11億円の調達に成功
複数のファンドから出資を受けており、NEAR Protocolの信頼性の高さがうかがえます。
NEAR Protocol(NEAR)に関するよくある質問
ここからは、NEAR Protocol(NEAR)に関するよくある質問を紹介します。
- NEAR Protocol(NEAR)でステーキングはできる?
- NEAR Protocol(NEAR)は国内の取引所で購入できる?
NEAR Protocol(NEAR)でステーキングはできる?
NEAR Protocolはステーキングに対応しています。
NEAR Protocolのエコシステム内でNEARをステーク(保有)すれば、利回りを得られます。
また、海外取引所を使ったステーキングも可能です。2022年5月中旬時点、BinanceにおけるNEARの年利は約10~20%となっています。

NEAR Protocol(NEAR)は国内の取引所で購入できる?
NEARは国内取引所では購入できません。
海外取引所でNEARを購入する際は、国内取引所を使って仮想通貨を送金し、NEARを取引しましょう。
送金用の仮想通貨の購入には、国内大手取引所のCoincheckがおすすめです。

NEAR Protocol(NEAR)の買い方や将来性まとめ
NEAR Protocol(NEAR)は、処理速度の問題を解消したブロックチェーンプロジェクトです。イーサリアムとの連携も実現しており、今後の将来性が期待されています。
NEARは海外取引所で購入できます。まずはCoincheckでビットコインを用意し、海外取引所に送金してNEARを取引するとスムーズです。
多くの企業や投資家から資金調達を受けているNEAR Protocolを、今のうちにチェックしておきましょう。
- NEARは海外取引所で購入可能。海外取引所は日本円入金に対応していないので、国内取引所を使って仮想通貨を送る必要がある。
- ビットコインの購入におすすめなのは、国内大手取引所のCoincheck。アプリを使えば誰でも手軽に仮想通貨を買える。
- 口座開設まで最短1日。今すぐ登録して、NEARの買い時を逃さないようにしよう。

(監修者)大泉 稔 https://www.cfpm.biz/
証券外務員一種、貸金業取扱主任者、FP1級、衛生管理者1種 明星大学で文学を学ぶ。刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、 社会保険庁電話相談員、FP会社役員、保険代理店役員を経て、現在に至る。 >>監修者ページをみる