

Suiは新興L1ブロックチェーンとして誕生した仮想通貨(暗号資産)です。開発にプログラミング言語「Move」を採用したことや、多額の投資を集めたことでTwitterを中心に話題となっています。
本記事では、Suiの買い方や将来性について解説しています。今後のエアドロップについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
- Suiはスケーラビリティ問題解決のために開発された仮想通貨
- 第二のAptosとして投資家からの注目が集まっている
- Suiを購入するなら、大手取引所のCoincheckを経由するのがおすすめ!
もくじ(タップでジャンプ)
仮想通貨Suiとは?仕組みや特徴を紹介
通貨名 | Sui |
シンボル | SUI |
注目度 | ★★★☆☆ |
取扱取引所 | Binance Kucoin Bithumb など |
時価総額(2023年5月13日時点) | ¥79,170,286,959 |
公式HP | https://docs.sui.io/ |
SuiはMeta社の元社員によって設立された、Mysten Labsが開発を進める仮想通貨(暗号資産)プロジェクトです。高い処理能力を活かし、スケーラビリティ問題の解決を目的としています。
ここではSuiの仕組みや特徴を紹介します。
- L1ブロックチェーンやプロジェクトの総称で、並行処理によりスケーラビリティが上昇
- 使用されている言語は「Move」であり安全性が優れている
- PoSのチェーンを使用しているため環境への影響が少ない
L1ブロックチェーンやプロジェクトの総称で、並行処理によりスケーラビリティが上昇
SuiはMysten Labsが開発を進めるL1ブロックチェーンやプロジェクトの総称です。トランザクションの並行処理による、スケーラビリティ改善に取り組んでいます。
スケーラビリティとは
システムやネットワークの利用負荷が大きくなった際に、処理速度が低下せず対応できるかを示す度合いのことです。
Suiでは複数のトランザクションを同時に処理するため、処理速度の低下や手数料の増加が起きる心配がほとんどありません。

使用されている言語は「Move」であり安全性が優れている
Suiの開発には、安全性に優れた言語である「Move」が使用されています。
MoveはMeta社のDiemプロジェクトで開発されたプログラミング言語です。仮想通貨の開発によく使用される「Solidity」よりも高い安全性が保証されています。
類似プロジェクトのAptosでもMoveが採用されており、Suiが第二のAptosとして注目される理由です。

PoSのチェーンを使用しているため環境への影響が少ない
SuiではPoSチェーンをコンセンサス・メカニズムとして採用しています。従来のチェーンと比較して消費電力が少なく、環境への影響に配慮できる点が特徴です。
PoSチェーンとは
保有する仮想通貨の割合に応じて、ブロックを新たに承認・生成する権利を得られるコンセンサスアルゴリズムのことです。
イーサリアムなど主要な銘柄でも、環境負荷の少ないPoSへと移行する動きが見られています。

仮想通貨Suiが大きな注目を集める理由
ここではSuiが大きな注目を集める4つの理由を紹介します。
- 類似プロジェクトのAptosが大きな注目を集めた
- 大量のトランザクションを即時処理するために並列実行ができる
- スケーラビリティが無限に拡張できるためGAS料金を最小限に抑えられる
- アカウント作成よりも先にアセットを送信できるなど利用者に優しい設計になっている
類似プロジェクトのAptosが大きな注目を集めた
類似プロジェクトのAptosが大きな注目を集めたことは、Suiが注目される理由のひとつです。
AptosはAptoslabs社が開発を進めるL1ブロックチェーンであり、3.5億ドル以上の資金調達に成功しています。
例えばAptosとSuiには以下のような共通点があります。
AptosとSuiの共通点
- 元Dimeメンバーによって開発されている
- 開発言語としてMoveを採用している
- スケーラビリティの向上が期待されている
どちらもMoveを使用して開発されていますが、Aptosはアカウント中心の設計であり、Suiはオブジェクト中心の設計です。オブジェクトに対してストレージが存在するため、トークンやNFTの共同保有が容易になります。

大量のトランザクションを即時処理するために並列実行ができる
Suiでは大量のトランザクションを即時処理するために、並列で実行できるのが特徴です。
Suiの発表によると、1秒あたり12万のトランザクションを処理しています。1秒あたり7トランザクションを処理するビットコインと比べて、処理速度の差は一目瞭然でしょう。
驚異的な処理速度を実現しているのは、Moveによってもたらされる強力な所有権モデルの存在です。トランザクションの依存関係を明示的にすることで、Aptosよりも高い処理速度を発揮しています。

スケーラビリティが無限に拡張できるためGAS料金を最小限に抑えられる
従来のブロックチェーンとは異なり、Suiではスケーラビリティを無限に拡張可能です。そのため、利用負荷が高くなった際には、ワーカーを追加してネットワーク容量を増加させています。
Suiでは直線的にネットワーク容量を向上させられ、スケーラビリティを上昇できるのが強みです。イーサリアムのようにスケーラビリティ問題が発生しにくく、GAS料金を最小限に抑えられます。
イーサリアムブロックチェーンにおける取引手数料のことです。

アカウント作成よりも先にアセットを送信できるなど利用者に優しい設計になっている
従来のブロックチェーンとは異なり、Suiのブロックチェーンはオブジェクト中心の設計です。そのため、アカウント作成よりも先にアセットを送信できる可能性があります。
Suiでは「先にアセットを送信し、あとでアカウントを作成する機能」を近日公開する予定です。
利用者に優しい設計となっているため、初めてブロックチェーンを利用する方でも迷うことがないでしょう。

仮想通貨Suiがエアドロップされるのはいつ?取扱取引所での買い方も紹介
以前、投資家の間では「Suiのエアドロップが行われるのでは」と憶測が飛び交っていました。
直感的な操作でポートフォリオを管理できる「DeFiYield」では、投資家に対してSuiのエアドロップに関する提案を行っていました。提案の内容は以下のとおりです。
- Suiウォレットを作成する
- Suiテストネットトークンをリクエストする
- Sui NFTをテストネットで作成する
- Suiの名前をテストネットでミントする
しかし2023年4月、Sui Networkを手掛けるMysten Labs共同創設者Adeniyi Abiodun氏がエアドロップに関する情報を否定しました。
Stop spreading nonsense. There is NO Sui Airdrop. Not planned or ever will be.
— Adeniyi Abiodun #SUI 🌊 (@EmanAbio) April 9, 2023
現時点ではエアドロップの予定はありません。しかし将来的にはエアドロップされる可能性も考えられます。

仮想通貨Suiのチャート・価格予想
出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/sui/
仮想通貨Suiの価格変動ですが、5月3日の取り扱い開始後に200円にギリギリ到達しました。しかし上場後1週間で70%の140円台まで落ちています。
その後は150円前後で推移しています。

仮想通貨Suiの将来性
Suiは2022年8月22日にインセンティブテストネットの登録を開始した仮想通貨(暗号資産)です。まだ市場に出回ったばかりで、価格は安定していません。
しかし、大規模な資金調達に成功しており、多くの企業や投資家から注目を集めています。
ここでは以下の観点から、Suiの将来性について考察してみました。
- Suiは50億円規模の大規模な資金調達に成功しておりプロジェクトとして期待されている
- 2023年末のSUI価格は220円、5年後の2028年には25.7ドルに達すると海外では予想されている
Suiは50億円規模の大規模な資金調達に成功しておりプロジェクトとして期待されている
Suiは2021年12月に、a16zを主導とした3,600万ドル(約48億円)の資金調達に成功しています。
We raised $36M in our first funding roundhttps://t.co/wATTZt3NYI
— Sui (@SuiNetwork) December 6, 2021
また、以下のような大手VCからの3億3,600万ドル(約489億円)の投資も受けました。
- 電通ベンチャーズ
- Coinbase Ventures
- Binance Labs
Suiが調達した資金の合計額は約537億円に到達しています。ここまで大手VCから注目されているのは、プロジェクトのコアメンバーへの信頼性が高いからでしょう。
Mysten LabsのCEOであるイーヴン・チェン氏はMeta社の元社員で、Diemの開発に携わってきた人物です。また組織の上層部には、Meta時代にともに活躍したメンバーが在籍しています。

2023年末のSUI価格は220円、5年後の2028年には25.7ドルに達すると海外では予想されている
年 | 最低値 | 最高値 | 平均値 |
2023年 | $1.57 | $1.78 | $1.62 |
2028年 | $10.28 | $12.14 | $10.57 |
海外の投資家によると、2023年末のSUIの価格は220円と予想されています。
一方で、5年後の2028年には1,400円を超えると言われています。現時点で150円であることを考慮すると、5年後にはおよそ10倍近くになる見込みです。

仮想通貨Suiの買い方・始め方

2023年4月、Suiは海外取引所(Kucoin、Bybit、OKX)に上場しました。
Suiを購入するためには以下のステップに従って、まずはCoincheckの口座を開設してみましょう。
- Coincheck(コインチェック)で無料口座開設をする
- Coincheck(コインチェック)でビットコインを購入する
- 海外の仮想通貨取引所でSUIを購入する
1.Coincheck(コインチェック)で無料口座開設をする
海外取引所で仮想通貨を購入するには、国内取引所の口座が必要です。まずは大手取引所のCoincheckで口座を開設しましょう。
Coincheckの口座開設は公式HPの「会員登録」から行えます。申込みフォームにメールアドレスと任意のパスワードを入力して、申込みを完了させてください。
口座開設では本人確認があるので、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要です。

2.Coincheck(コインチェック)でビットコインを購入する
引用:Coincheck
Coincheckの口座開設を済ませたら、販売所でビットコインを購入します。まずはビットコインの購入に必要な日本円を入金してください。
日本円の入金方法には以下の3つがあります。
- 銀行振込
- コンビニ入金
- クイック入金
銀行振込には振込手数料がかかりますが、入金手数料が無料なのでおすすめです。日本円の入金を確認後に、販売所でビットコインを購入しましょう。

3.海外の仮想通貨取引所でSUIを購入する
引用:bybit
Coincheckでビットコインを購入したら、海外仮想通貨取引所に送ってSUIと交換しましょう。
SUIを購入するためには一旦ビットコインをUSDTに変更する必要があります。

仮想通貨Suiに関するよくある質問
仮想通貨(暗号資産)Suiに関するよくある質問として以下の3つを紹介します。
- SuiではDeFi関連のプロトコルは今後整備される?
- 仮想通貨Suiの発行枚数は?
- Suiはいつ取引所に上場される?
- Suiの最新情報はどこから手に入れる?
SuiではDeFi関連のプロトコルは今後整備される?
Suiの強みは高い処理能力による、スケーラビリティ問題の改善が期待できる点です。そのため、今後はDeFi関連のプロトコルが整備される可能性が十分にあります。
Suiの強みを活かした低遅延・低コストの金融取引が実現すれば、広く実用化されていくと言えるでしょう。

仮想通貨Suiの発行枚数は?
Suiの発行枚数は100億枚と言われています。配分は以下の通りです。
- アーリーコントリビューター:20%
- 初期投資家:14%
- Mysten Lab:10%

Suiはいつ取引所に上場される?
Suiが上場されるタイミングについて、公式から特に発表はなく未定の状態でした。しかし2023年4月14日~23日で一気にKucoin・Bybit・OKXの3か所に上場しました。
今後も他の取引所に上場する可能性は高いです。

Suiの最新情報はどこから手に入れる?
Suiに関する情報は公式HPやTwitter、Discordなどで入手できます。最新情報をいち早く手に入れたいなら、Twitterを利用するのがおすすめです。
公式Twitterが情報を発信したら、通知が届くように設定しておきましょう。
仮想通貨Suiの買い方のまとめ
SuiはMoveを採用した仮想通貨(暗号資産)で、スケーラビリティ問題の改善を目的に開発されました。類似プロジェクトのAptosよりも処理能力が高く、低遅延・低コストの金融取引が期待されています。
Suiの上場やエアドロップは未定でしたが、2023年4月に一気に3か所の取引所に上場しました。今後も大手取引所に上場されると期待できる仮想通貨です。
ただしSuiは日本の金融庁で認可されていないため、海外で取引する必要があります。自己責任のリスクはあるものの、興味がある方はCoincheck経由で投資してみましょう。
- Suiはスケーラビリティ問題解決のために開発された仮想通貨
- 第二のAptosとして投資家からの注目が集まっている
- Suiを購入するなら、大手取引所のCoincheckを経由するのがおすすめ!

(監修者)大泉 稔 https://www.cfpm.biz/
証券外務員一種、貸金業取扱主任者、FP1級、衛生管理者1種 明星大学で文学を学ぶ。刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、 社会保険庁電話相談員、FP会社役員、保険代理店役員を経て、現在に至る。 >>監修者ページをみる