仮想通貨も含め、投資は買い時よりも売り時が重要だと言われます。しかし、仮想通貨のベストな売り時を見極めることはプロのトレーダーでも難しいです。
「そろそろ売ろうかな?」と迷っている方も「いずれは売ろう」と思っている方も、ぜひ参考にしてください。
- 売りどきの見極め方は「価格が暴騰したとき」「自分が設定した金額に達したとき」の2つ。
- 初心者が仮想通貨を売るときにやりがちなミスは「損切りが早く、手放してしまうこと」
- 初心者は少額投資のできるCoincheckで、リスクを少なく投資するべき。
もくじ(タップでジャンプ)
【結論】仮想通貨の売り時は?見極め方を2つ紹介
仮想通貨の売り時の見極め方で、初心者でもわかりやすいものを2つ紹介します。
- 価格が暴騰したとき
- 価格を事前に決めておく
投資はあくまで自己責任のため、売り時はすべて自分の判断次第ですが、上記2つは初心者でも取り組みやすいでしょう。
価格が暴騰したとき
仮想通貨の価格が暴騰したタイミングは、一番わかりやすい売り時です。「暴騰」とは、仮想通貨の価格の上がり方が急に激しくなることを指します。
仮想通貨に限らず、暴騰した銘柄がそのまま永遠に上がり続けることはありません。いつかは調整が入り、落ち着いた値動きに戻るものです。
投資をおこなう上で一番気をつけるべきことは「欲を出さない」ことです。もう少し上がってから・・・と思っているうちに急落することもあり得ます。そのため、暴騰の上がり途中で売ってしまうのが、1つのスマートな売り方です。
なお仮想通貨の相場の調整については「仮想通貨の相場で聞く調整とは?」も参考にしてください!
価格を事前に決めておく
事前に仮想通貨を売る価格を決めておく方法も、初心者におすすめです。
- 「◯百万円まで」と目標価格を設定する
- 短期取引なら「+20%で利益を確定する」「-10%で損切り(ロスカット)する」
- 衝動で買わなくなる
- 予想外の損失を被るリスクが減る
売る価格を決める癖をつけると「今は買うべきか」まで意識するようになり、無茶な買い方をしにくくなります。
仮想通貨を売る時に初心者がやりがちなミス
仮想通貨初心者がついやってしまうミスも紹介します。
- 価格が少し動いただけで手放してしまう
- 価格が安いタイミングで売ってしまう
- 価格がこれから上がりそうなタイミングで売ってしまう
価格が少し動いただけで手放してしまう
数%上がったから、または損をしてしまったから手放す、というのは誰でも一度はやってしまうことです。
しかし、そもそも仮想通貨は値動きの激しい資産です。数%の値動きに振り回されていては、売買ルールを決めずに短期トレードをするのと同じになってしまいます。
小さな損が積み重なって、気づいたら大きく資金を減らしていた、なんてことにもなりかねません。
例えばCoincheckなら500円から投資できます!まずは負担のない金額で始めましょう。
価格が安いタイミングで売ってしまう
仮想通貨が下げだしてもすぐに売り逃げできず、結局は一番安いタイミングで売ってしまうのも、初心者がやりがちなミスです。
大底損切りを避けるには、一定額を定期的に買い付ける「ドルコスト平均法」が有効です。
安いときにたくさんの仮想通貨を買い、高いときには少しだけ買うことになるため、結果として平均購入価格を低く抑えられます。
長期投資に関しては「仮想通貨は長期投資(ガチホ)に向いているのか?」も参考にしてください。
価格がこれから上がりそうなタイミングで売ってしまう
いよいよ上がるというタイミングで売ってしまうのも、初心者がよくやってしまう失敗です。
ビットコインを見れば分かる通り、上昇トレンドは数週間から数ヶ月と比較的長い期間続きます。上がり始めた1日2日の段階で「儲かった!」と売ってしまっては、せっかく投資した意味が半減してしまいます。
もちろん、それが売買ルール通りならミスではありません。
しかし、初心者の場合は「含み損が解消されたからほっとして」「上がり始めたから焦って」と感情で判断してしまいがちです。
仮想通貨を売る際の注意点やよくある質問
- 取引手数料は取引所ごとに異なるので買うときに確認しておく
- 売って利益になった場合の税金は?
取引手数料は取引所ごとに異なるので買う時に確認しておく
売るときにかかる手数料は取引所ごとに異なります。最初に確認しておきましょう。例えば初心者にも人気のCoincheckの手数料は、次の通りです(2021年3月時点)。
取引所手数料:無料
売って利益になった場合の税金は?
仮想通貨の利益は、原則として雑所得になります(国税庁より)。
- 仮想通貨の利益は総合課税の対象
- 年末調整のある会社員の場合、利益が20万円以上でたら確定申告が必要
- 確定申告をしない場合でも、住民税の申告は必要
仮想通貨の税金については、コインパートナーの「仮想通貨の税金・節税の解説記事」がわかりやすくておすすめです。
仮想通貨投資の売り時まとめ
仮想通貨の売り時について紹介しました。
- 価格が暴騰したとき
- 価格を事前に決めておく
「少額投資から始める」「ドルコスト平均法での長期投資」などの対策をおすすめします。また、仮想通貨を売る際には手数料と税金がかかることも忘れてはいけません。
長期投資に際して仮想通貨の将来性が気になる方は「おすすめ仮想通貨の将来性ランキング」もぜひ参考にしてください。

(監修者)新井智美 https://marron-financial.com/
CFP(R)認定者・一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)・DC(確定拠出年金)プランナー・住宅ローンアドバイザー・証券外務員
個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、年間100件以上の執筆・監修業務を手掛けている。