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仮想通貨の相場で聞く調整とは?なぜ調整が起きるのか?いつ調整が起きるか解説
「調整」って何だろう?調整がなぜ起こるのかよくわからない……。
仮想通貨の相場において、「調整」という言葉を聞いたことがありますよね。調整の意味や、調整がなぜ起こるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、仮想通貨の相場で起こる「調整」について解説します。具体的な解説内容は以下の通りです。
・調整とは何か
・なぜ調整は起きるのか
・調整の見極めは可能なのか
結論から言いますと、調整の見極めは基本的に不可能ですが、ある程度の予想を立てることはできます。また、仮想通貨以外に株や為替でも調整は起こりますので、合わせてご紹介します。調整がなぜ起こるのか背景を理解して、今後のトレードに活かしてくださいね。
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- スプレッドが広がることもあるので見極めが大切
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仮想通貨相場で言う「調整」とは?
調整とは、相場の動きが短期的に上昇・下降することを指します。誰かが操って調整しているわけではなく、投資家たちの集団心理によって発生するのが特徴です。
ある仮想通貨に対して何らかの好材料や悪材料が出ると価格は急激に変動しますが、ある程度時間が経ち投資家心理が落ち着くと適正な価格を取り戻すために収束していきます。調整に入った仮想通貨はそれまでの値動きと反対方向に動く傾向にあり、比較的わかりやすい変動となります。
それでは「調整」について、私たちの暮らしの中で起こる例を見てみましょう。
マスクがどこにも売ってない……。困ったなぁ。
1箱3000円でどうだい?
そんなに高いと買えないよ!今までは1箱500円だったのに……。
~数か月後~
あっ!マスクがたくさん置いてあるよ。1箱1000円なら買えそう!
マスクが売れるから増産したよ。マスクを作る企業も増えたんだ。
みんなが欲しいと思ったものは、自然に適切な価格へと調整されるんだね。
上記の例は、アダムスミスの「見えざる手」として知られています。私たちの暮らしの中だけでなく、仮想通貨相場においても価格の調整が起きています。
なぜ調整は起きるのか?見極めることは可能?
調整とは、大きく変動した価格を安定させつつ、適切な価格に戻すために起きるものです。
ある仮想通貨が高騰した場合、適切な価格よりも高評価されすぎと投資家に判断された時点で投資家たちは利益確定(売却)に入ります。仮想通貨の需要が減って価格が下がると、「もうそろそろ買ってもいいかな」という投資家が動き出し、結果的にバランスが取れて価格が安定します。
調整がいつ起きるか、見極めることはできるの?
調整のタイミングを見極めるのは基本的に不可能ですが、ある程度予想することは可能です。
例えば、大口投資家の仮想通貨購入が理由で上昇トレンドが発生した場合、比較的短期間で収束する傾向にあります。急に起きたトレンドはすぐに終わりやすいため、調整も早いタイミングで起こりやすいです。
また、著名人や大企業による仮想通貨の購入宣言や前向きな発言は、強い上昇トレンドが発生する要員になります。そのため、ある程度の時間が経ってから調整がくる傾向にあります。
具体例として、米電気自動車大手のテスラがビットコインに15億ドルを投資したことで、ビットコインの価格が史上最高値を更新したニュースが挙げられます。(コインデスク・ジャパンより)ビットコインは一時5万8000ドル台まで高騰しましたが、テスラCEOのイーロン・マスク氏によるTwitterでの発言をきっかけに、一時17%安の4万7873ドルに下げました。(ブルームバーグより)
<イーロン・マスク氏のツイート>
That said, BTC & ETH do seem high lol
— Elon Musk (@elonmusk) February 20, 2021
(日本語訳:『とはいえ、ビットコインとイーサリアムは高いように思える笑』)
イーロン・マスク氏のツイートだけで、ビットコインの価格は大きく変動しました。このように、影響力の強い著名人や大企業による発言は、仮想通貨市場で強いトレンドを発生させやすい特徴があります。
仮想通貨以外でも「調整」はあるのか?
仮想通貨以外にも株や為替で調整は発生しており、基本的に意味合いは似ています。ここからは株や為替で調整が起こりやすいパターンを紹介しますので、参考にしてください。
株価の調整が起きるパターン
- 適正価格以上に高騰
- 企業への信用不安
- 業績の変化率が悪化
- 景気の変動
- 混乱した政治情勢
株価が適正価格を超えて高騰すると、その分売りたいと考える投資家が増加します。早期に購入していた投資家が売却益を得ようとして、売る側に回り始めることをきっかけに調整に入る可能性があります。
また、上昇トレンドの後半に株を買った投資家が、高値で購入した株にリスクを感じて株を売り始めることも、株価が下落する要因の1つです。株を売りたいと思った投資家が売却してある程度株価が下がると、「そろそろ買ってもいいかな」という投資家が動いて株価は落ち着き、調整が完了します。
調整がどのタイミングで発生して終了するのかは判断できませんが、「どれくらいの規模で調整が起こるのか」が重要です。数日で終わるケースもあれば、調整が数か月に及ぶケースもあります。
短期的で小さい調整の場合、株価下落が1~3週間ほどで落ち着くことが多く、株価上昇エネルギーが強ければ数回の調整を繰り返しつつ上昇率が高まります。繰り返し起きた調整で株価が上昇すると、今度は1~3か月程度の時間を掛けて株価が下落し、下落しすぎるとその反動で再び上昇に転じやすくなります。
為替で調整が起きるパターン
- 需要と供給のバランス
- 投資家の行動
- 物価の変動
- 金利の変化
- 雇用統計の発表
外国為替市場では、通貨の需要と供給のバランスで相場が決まるのが特徴です。例えばアメリカからの輸入が増えると米ドルが必要となり、「円を売って米ドルを買う」という取引が発生して円安・米ドル高の一因となります。
投資家の行動も為替相場に影響を与えます。例えばアメリカの投資家の多くが日本の国債に投資すれば、「米ドルを売って円を買う」動きが発生して円の需要が増え、米ドル安・円高の方向に向かうでしょう。同様に、物価が変動すれば、投資家は物価変動が小さい国の価値の高まった通貨に動きます。
金利と為替も大きく関係しており、人々はより有利な金利を求めて運用先を移動します。仮に円よりも米ドルの金利が高ければ、円の比率を減らして米ドルを持つ動きが起こり、円安・米ドル高となるでしょう。また、アメリカの経済指標は経済への影響が大きく、毎月雇用統計が発表されると為替相場は短期的に変動します。
【まとめ】仮想通貨の調整とは?
調整とは、大きく変動した価格を安定させつつ、適切な価格に戻すために起きるものです。
ある仮想通貨の価格が急激に変動した後、投資家心理が落ち着いてくると適正な価格を取り戻すために収束していきます。調整に入るとそれまでの値動きとは反対方向に動く傾向があるため、比較的わかりやすいのが特徴です。
仮想通貨が「適正価格よりも高評価されすぎている」と判断されると、投資家たちは利益確定に入ります。それにより、仮想通貨の需要が減り、価格が下がって安定します。
急に起きた上昇トレンドはすぐに終わりやすく、調整も比較的早いタイミングで起こりやすいです。また、著名人や大企業によって発生した強い上昇トレンドは、ある程度の時間が経ってから調整がくる傾向が見られます。
調整の仕組みを理解すれば、価格変動への見方が変わるでしょう。トレードにうまく活用して、仮想通貨を効果的に運用してくださいね。
(監修者)恩田雅之
保有資格
CFP(R)認定者・証券外務員2種・金融知力インストラクター
プロフィール
1959年 東京生まれ 専修大学経営学部卒業後、16年間IT業界の営業に携わる。その間に資産運用に興味を持ちNPO法人日本FP協会のAFP®の資格を取得。2004年3月にCFP®の資格後同年6月に、札幌にて「オンダFP事務所」を開業。資産運用のセミナーの講師、ブログやコラムの執筆や監修などの業務を中心に活動中。