スタックス（STX）とは？ビットコインのレイヤー2としての特徴と将来性・買い方を解説

スタックス（STX）は、ビットコインのセキュリティを活用し、新しいサービスやアプリを実現するための仮想通貨です。ビットコインはハッキングリスクが極めて低いブロックチェーンですが、基本的には送金や決済に特化しており、複雑な取引や自動化されたサービスの開発には向いていません。スタックスはこの課題を解決するために開発され、ビットコインの上で新しいアプリや取引の仕組みを作ることができる「レイヤー2」という技術を採用しています。

スタックスを使うことで、ビットコインのブロックチェーンを活かしながら、さまざまなデジタルサービスを提供できるようになります。例えば、特定の条件が満たされたときに自動で実行される契約（スマートコントラクト）を使ったり、ビットコインを活用したゲームやマーケットプレイスを作ることが可能になります。

この記事では、スタックス（STX）の特徴や将来性、購入方法について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

スタックス（STX）とは？

引用元：https://x.com/Stacks

通貨名	スタックス / Stacks
ティッカーシンボル	STX
価格（2025年2月12日現在）	￥142
時価総額（2025年2月12日現在）	￥215,752,963,953
公式HP	https://www.stacks.co/
ホワイトペーパー	ホワイトペーパー
公式SNS	https://x.com/Stacks

スタックス（STX）の仕組み・特徴

ビットコインとの連携強化

スタックス（STX）は、ビットコインと連携しながら動作するよう設計されており、そのために「Proof of Transfer（PoX）」という独自の仕組みを採用しています。PoXは、通常のマイニング（新しい仮想通貨を発行するための計算作業）とは異なり、ビットコインを活用して新しいスタックス（STX）を発行するシステムです。これにより、ビットコインの高い安全性をそのまま活かしながら、新しい取引やアプリの仕組みを追加できるようになっています。

また、PoXを採用することで、従来の仮想通貨マイニングのように大量の電力を消費する必要がなく、環境に優しい方法でスタックスのネットワークが運用されます。そのため、安定したネットワークの維持が可能であり、より持続可能な仮想通貨の運用が期待されています。

自動取引システムの導入

Stacksネットワークでは、「Clarity」という独自のプログラム言語を使用して、条件付きの取引（スマートコントラクト）を作成できます。これにより、例えば特定のルールに基づいて自動的に取引を行う仕組みや、デジタルアイテムの取引市場を構築することが可能になります。

報酬を得る仕組み（スタッキング）

STX保有者は、「スタッキング」という仕組みを使ってビットコインで報酬を得ることができます。スタッキングとは、仮想通貨を一定期間預けることで、ネットワークの運用に貢献し、その報酬として新たな仮想通貨やビットコインを受け取る仕組みのことです。PoXの仕組みでは、STXをロック（ステーキング）することで、ネットワークの維持に貢献し、その対価としてビットコインを受け取ることが可能です。

チャートで見るスタックス（STX）の価格推移と今後の予測

2019年～2024年の価格

参照元：https://coinmarketcap.com/

スタックス（STX）は2019年に市場に登場しました。当初の価格は低水準でしたが、2021年の仮想通貨市場の活況に伴い、価格が急上昇し、一時1STXあたり約283円を超える場面もありました。その後、市場全体の調整により価格は下落しましたが、2024年にかけて再び上昇傾向を見せています。特に、2024年10月29日に実施された「ナカモト アップグレード」により、ビットコインとの連携が強化され、トランザクションの高速化が実現しました。 このアップグレードは、スタックス（STX）の価値向上に寄与したと考えられます。

The Stacks Nakamoto Upgrade is live 🧡

1. Stacks transactions once confirmed are now at least as irreversible as Bitcoin's.
2. A significant reduction in transaction times.
3. The technical foundation for sBTC launching later this year.

Learn about what's next 👇 1/2 pic.twitter.com/e0EyIEoO6L

— stacks.btc (@Stacks) October 29, 2024

2025年以降の見通し

MEXC取引所の価格予測ツール（参考）によれば、スタックス（STX）の価格は2025年以降も成長する可能性があります。特に、sBTCの導入やDeFi（分散型金融）市場の拡大に伴い、スタックス（STX）の需要が増加すると予想されています。ただし、仮想通貨市場は変動が激しいため、投資を検討する際には最新の情報を確認し、慎重な判断が求められます。

スタックス（STX）の将来性

ビットコイン経済の拡張

スタックス（STX）は、ビットコインの強固なセキュリティをそのまま活かしながら、新しいサービスや取引の仕組みを追加できる技術です。簡単に言うと、ビットコインの安全性を保ちつつ、ビットコインをもっと便利に使えるようにすることを目指しています。

例えば、通常のビットコインは送金にしか使えませんが、スタックスを活用すると、ビットコインを担保にした取引や、特定の条件で自動的に支払いが行われる仕組みなどを作ることができます。これにより、ビットコイン経済が拡張され、より多くの場面で活用できるようになるのです。

sBTCの導入と成長

Stacksでは、ビットコインと1対1で価値が連動する「sBTC」という新しい資産を導入する予定です。これは、簡単に言うと「ビットコインをそのまま使えるようにする代替コイン」です。

通常、ビットコインは別のブロックチェーン上で使うのが難しいのですが、sBTCを使うことで、ビットコインの価値をそのまま保ちながら、新しいサービスや取引に利用できるようになります。例えば、sBTCを使えば、ビットコインの価格をそのまま維持したまま、銀行のように利息を得たり、借りたりすることが可能になります。

この仕組みが普及すれば、ビットコインを持っている人がより自由に資産を運用できるようになり、ビットコイン経済がさらに成長すると期待されています。

スタックス（STX）の買い方/購入方法

2025年2月現在、スタックス（STX）は国内取引所では取り扱いがありません。スタックス（STX）を購入する場合は、国内取引所からビットコインを送金して、海外取引所にて購入してください。

1.GMOコインで無料口座開設をする
2.GMOコインでビットコインを購入する
3.海外取引所にビットコインを送金後、STXを購入する

GMOコインで無料口座開設をする

仮想通貨を初めて購入する方は、まず国内取引所で口座開設を行いましょう。国内大手ITグループのGMOグループ企業であり、各種手数料が国内最安クラス、取扱銘柄が国内最大級の「GMOコイン」がおすすめです。

まずはGMOコインの公式HPにアクセスし、口座開設を押すとメールアドレスの入力欄が表示されるので、メール認証をしましょう。仮口座開設までは5〜10分程度で終わるので、スキマ時間でも簡単です。

その後本人確認を行います。この本人確認には、免許証・マイナンバーなどを用意するスマホ認証と、書類を郵送する認証方法があります。

スマホ認証の場合、カメラで書類や自分の顔を写すだけなので、手続きがスムーズでおすすめです。

GMOコインでビットコインを購入する

口座開設が完了したら、ビットコイン購入用の日本円を入金しましょう。日本円の入金方法としては即時入金・振込入金がありますが、以下の銀行がある場合は即時入金の方が早くておすすめです。
・GMOあおぞらネット銀行
・楽天銀行
・住信SBIネット銀行
・PayPay銀行

日本円の入金後はマイページからビットコインを購入しましょう。

海外取引所にビットコインを送金後、スタックス（STX）を購入する

GMOコインでの購入後は、海外取引所にてスタックス（STX）を購入します。スタックス（STX）を扱う海外取引所はいくつかありますので、自分に合った海外取引所を選んでみてください。

海外取引所は金融庁から認可を受けていません。詐欺やハッキングなどの被害を受けても補償されないリスクを理解したうえで、自己責任のもと利用してください。

スタックス（STX）に関するよくある質問

スタックス（STX）はビットコインとどう違うの？

ビットコインは価値の保存や決済手段として利用されるのに対し、スタックス（STX）はビットコインの上で新しいサービスやアプリを実現するための技術です。スタックスを使うことで、ビットコインのセキュリティを活かしながら、自動取引や分散型アプリケーション（dApps）を構築できます。

スタックス（STX）の最大の特徴は？

スタックスは、「Proof of Transfer（PoX）」という独自の仕組みを使っており、ビットコインのブロックチェーンを利用しながら新しい取引やアプリを作ることができます。また、「sBTC」というビットコインと1対1で価値が連動する資産の導入も予定されており、ビットコイン経済の拡張が期待されています。

スタックス（STX）のスタッキングとは？

スタックスでは「スタッキング」という仕組みがあり、STXを一定期間預けることで、報酬としてビットコインを受け取ることができます。これはネットワークの安定性を高めると同時に、STX保有者にとっても利益を得られる仕組みとなっています。

スタックス（STX）のまとめ

スタックス（STX）は、ビットコインのセキュリティを活用し、スマートコントラクトやdAppsの実現を目指す革新的な仮想通貨です。ビットコインと連携しながら、エネルギー効率の高い仕組みを採用し、透明性のあるスマートコントラクトを提供することで、仮想通貨市場に新たな価値をもたらしています。

将来的には、sBTCの導入やStacksネットワークのさらなる発展が期待されており、仮想通貨市場での注目度も高まっています。まずはGMOコインの無料口座開設から始めましょう。